単純にその時のタイプに合っているか、と
一緒にお仕事をしたいと思われるか。


タイプの合う、合わないは最終的にはどうしようもないものの
どこまで近く見せられるか、ということはできると思う。

最近は守秘義務の関係でコンテやラフが見せてもらえないことが
ほとんどなのでシチュエーションや役柄がわかりづらいことも多い。
だから、ヒントをつなげて推理をしないといけないのです。

『きれいで凜とした感じのキャリアウーマン』
と言われた場合、
全体イメージは凜としたというところから少しファッショナブル、
だけどキャリアウーマンという設定があるので個性が出過ぎると
キャリアウーマンには見えないから、
限られた中でのクールにオシャレな感じなんだろう。
だとすると服はシンブルでさりげなくおしゃれなスーツで
髪はシンブルにキリッと堅くならない程度にまとめて
(おろして、と言われたらすぐおろせるように)
念のためにキリッとみえるメガネも持っていこうかな。
というところでしょうか。

『デキルビジネスマン』だったら
デキル、というのは普通のビジネスマンとは違うのです。
まずデキル人はどんな人を指すのかを考えてみましょう。
当たり前なのですが、スーツやシャツはピシッとシワひとつないような、
生活感があまりないような颯爽とテキパキとした…
簡単に考えてもそんな感じのころに
この場合、スポンサーがどこか、ということにもよるのですが
スポンサーが銀行とか堅めな企業だったら、
あまり遊びのないけど質のよいスーツにベーシックなメガネでピシッとした感じで
スポンサーがアパレル系だとしたら、
オシャレがみえるスーツに髪も少しラフにメガネもオシャレメガネ、
ただそこのスポンサーがどんなカラーでどんな商品を扱っているか
わかった上で考えないと読み間違いをする可能性があります。
また今あるイメージから一新したいという場合もあるのですから
今あるものを重要視し過ぎるのも危険です。
イメージの一新はあっても商品が全部一新ということはまずないわけですから、
そういった枠で推理をしたらいいわけです。

例えば事務所から○○役だから、こういう服でという指定があった時でも
どういう広告をつくるためにそういう服装なのかということを考えてみましょうね

正直、服云々は見せ方の一端であって
ここで一番重要なのは、どれだけ察知して、読みとれるかということなのです。

実際お仕事が決まった場合に決めてあったとしても
不測の事態ということもありえたり、
監督によってはその場で指示を出して作り上げる方もいるわけで、
そういうところにどれだけ柔軟に的確に素早く反応してレスポンスができるか、
ということが重要なのです。
どのお仕事でも言われた通りに出来るのは当たり前で、
1言ったら3とか10で返せる人が強いのです。
さらにやっぱり人と人とのお仕事ですから
人柄も少なからず判断材料になると思います。
作品を作り上げるためにそこにいる人達それぞれが
自分の得意分野で最大の力を持ち寄っていい作品になるわけで、
誰か一人の力というわけでもなく、
人の頭の中にあったものを具体的に形にしてゆく
責任を担っているわけですから、
そういう力を貸してくれそうな人と仕事をしたいと思うのは当然のことと思います。
もちろん楽しくスムースにお仕事できた方がいいに決まってるので、
あんまりにも気難しい方だったり空気が読めなそうな方は
そういう役柄ならばベストでしょうが、
それ以外でしたら普通にやりづらいと思いますよね

一時期に十数本同時にほぼメインのCMに出演をしていた男の子は
彼は短髪なのにオーディションごとのイメージで上げたり下げたり、
一日にオーディションが掛け持ちの時でもそれぞれのイメージの服を
一回ごとに着替えたりまでしていて、
オーディションひとつづつの作品に向かう姿勢が一生懸命で、
外れてしまっても必ず印象にはのこっているために、
別の仕事の時にまた声をかけてもらえていました。
決まるだけの努力、それも自分にだけ向いていてもダメで
ちゃんと作品と向かい合っての努力も必要なのです。

情報が少ないから、という条件はみんなほとんど変わりないと思うので
その中から自分がどれだけ読み取れるか、です。