YMO | モデルズのブログ
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なんて書いてあるかわかりますか?


Ymo Y Takahashi '96って書いてあるのだ!(たぶんね。)


凄いでしょ!  激レアでしょ!  羨ましいでしょ!


高橋ヨシノブじゃないよ。


高橋幸宏氏、本人が書いてくれたのだ。 しかも、年号入りで。


なんで、こんな代物もってるかって?


説明しよう。(タイムボカン風に)




あれは、15年程昔に遡った銀杏散る晩秋の夜の三宿。




その日は、某有名モデルに某有名カメラマンとの撮影の仕事をするヘアメイクの先輩のアシスタント。


着々と仕事は進んでいき、残りも数カット。


そこで、ボクのドSの先輩が、場を盛り上げようと、ボクにメイクアップし始めたのだ。


「いやです。」なんて、口が裂けても言えないのだ。 別にイヤじゃなかったし。


凄く怖いの。この人。 でも、面倒見がよくて、頭がイイので、ボクは好きだったのだ。


しかし、使ってるファンデーションが問題だなぁ。


Make up-Foreverのペンキみたいなリクイド・ファウンデイション。(まだあんのかな。)


顔の半分がゴールドで残り半分がシルバー。おでこがグリーンで瞼がイエロー。


みなさん、喜んで頂けました。


よかったです。こんな時のためにボクは来ているのだから。


そして、そのまま打ち上げに行くことに。


そう簡単には落ちません。このペンキ。


っつー訳で、そのままデーモン顔で高級イタリアンにスピード&チャージ!(当時の長嶋ジャイアンツのスローガン)


途中で某バンドの人も合流して、総勢5名で楽しくディナー。


因みにこのRISTORANTE。業界の人が多いのだ。店内に池まであって。(昔、酔っ払って落ちた事有)

よく入れてくれたなー。あの顔で。


そして、発見してしまったのだ!


YMOの高橋さんを! 高橋幸宏氏を!


ボク、昔から、芸能界やタレント等に全く興味ありません。 


アート性の強いモノに惹かれます。


人にサインを貰ったことなんてありませんでした。


しかし、その日は、行かねばならなかったのだ。


テクノ大好き。YMO大好き。


そして、なんと、その日のボクのCDウォークマンには、YMOのCD「SOLID STATE SURVIVOR]が潜んでいたのだ。  朝起きてから現場まで爆音で聞いていたのだ。


再び、テーブルに目をやると、素敵な女性とご一緒です。


わかってます。 プライベートです。 邪魔する気は全くありません。


けど、行かなければいけないのだ。


こんなシチュエーション、何世紀待っても来ないのだ。


店員からマッキーGET


同じテーブルの先輩たちはというと、最初は、迷惑だから辞めろ。と言っていたが、今CDを持っていることを発表すると、行ってこいと。


ドSの先輩が笑ってこう言います。「オマエその顔でいくの?」


ゲーーーー!!!


忘れてた。  どうりでみんな止めるわけだ。


しかし、行かねばいけないのだ。 男は行かなきゃいけない時があるのだ!


席を立ち、再び、スピード&チャージ!


太った元男闘呼組の一人をスルーして、さらには、故和田勉夫妻もスルーし、高橋さんのテーブルに。



ボク       「すいません」


高橋さん    「ん?」


ボク       「コレにサインしてください。」といってCDを差し出す。


高橋さん    「あ、コレ聴いてくれてるんだ。」といって、ボクの顔を見るが、全く動じず。


ボク       「よく見えるようにウラに書いてください。


高橋さん    「でも聴けなくなるかもよ。」


ボク       「また、買います」


高橋さん    「もったいないよ。」といって表に書いてくれました。


ボク       「ありがとうございました。」 ペコリと頭を下げ、ついでに凄く綺麗な女性の方にもペコリ。


ふたりとも、やさしく微笑んでくれました。


超ーーーーーーかっちょイイーーーー!!!


超ーーーーーークーーーーーール!!!


席にもどる途中嬉しくて、泣きそうになっちゃって、いや、泣いてたな!うん! 泣くよ。アレは。 顔はペンキぬってっから他の人はわかんないけど。



そして、高橋さんが帰る際にボク達のテーブルの横を通って行かれるので、全員起立して、ペコリ。


一番年配のカメラマンの方が、「すみませんでした。」というと、手で、「いいよ。いいよ。」という合図。


かっこよすぎて失禁どころか脱糞までしそう。




ボクが持っている、唯一のサイン。しかも、大好きなCDに本人のサイン。


宝物なのだ。