人気のある店とない店[その2] | アイデスの社長日記

人気のある店とない店[その2]

前回の続きです。

人気のある店とない店のカギとして挙げた4つのテーマ。(4つと言いましたが、厳密には3つです。)

1.「満足と納得」という切り口。
2.「比較対象とお得感」
3.「私だけ」

今回はこのテーマ1「満足と納得」とテーマ2「比較対象とお得感」という切り口について書いてみたいと思います。

この2つですが似ているようで、似てない言葉です。しかし非常に重要な言葉だと思います。私が経営を進めていく上でもこの言葉の使い方には十分注意してますし、様々な事象に対して、この言葉による仕訳をしてます。

結論から言うと、満足は非常に短期的な出来事に対して生まれる瞬間的な感覚的です。満足を感じる人のコンディションや様々な外部環境も影響してきます。しかし、一度感じた満足の余韻は非常に長く続きます。逆も然りです。

一方、納得は理性に基づいて行われる判断で、たとえ結果が満足が行かないものであっても、そこに合理的な理由があれば、善しとして受け入れることができる感情です。

まずは店選びの時からこの2つの言葉が出てきます。店選びは納得性を持って為されるのです。口コミや店の詳細な紹介などを参照し、納得して店を選びます。「あの人が言うんだから」とか「皆がこんなに評価するんだから」ということで期待を持ち、また調べて得た情報をもとに頭の中で比較対象をし納得して店を決めます。

次にメニューを開いたときに、値段を見て、味や、サービスに対する期待を経験則から判断します。そして次に料理を提供するタイミングやウェイターの態度などのサービス面のチェックに入ります。もしここで非常に不満足な感情を持った場合でも、その後供される料理の満足度が超越していれば、サービスに対する不満足は帳消しにされますが。。。なかなかそういうことは難しいと思いますが。

そして値段に対する料理・サービスのマッチングが良くない場合、一気に不満足度は増え、「早く帰りたい」とか「こんな店には二度と来ない」という感情が一気に噴出するのです。

なぜならお客さんは、この瞬間に過去に行った他の店との比較対象をしているのです。

「あの店のほうが安くてうまい」とか「あの店のほうが同じ程度の店だけど、サービスが最高に良かった」など。

人によって優先すべきことは大きく異なります。

味を最優先する人、雰囲気など環境を最優先する人、もちろんそれについて回るのがバジェットですが。その兼ね合いによって満足度は変わります。

例えば、値段に対して非常に味が良いのですが、雰囲気があまり良くないところに行ってしまった、環境最優先客は「確かに美味しいけど、私はもう行かない」となるのです。納得したとしても、自分に合わないということで二度と行かないようになります。その逆も然りで(私はこの部類に入りますが・・・)「雰囲気は非常に良いのですが、味がいまいち。」という場合、よっぽどのことがない限り行きません。

満足というのは人によってそのポイントが異なると言うことです。

そう考えると、「値段」というものが初めに来て、その上で「環境」と「料理」というものが、個々人によって評価され、結果的に満足行ったか否かが判断され、そしてさらにリピートに結びつけるかどうかが理性的に判断されるということになるのだと思います。

私の場合、多少ワインが好きなので、レストランに行くとまずはワインをチェックをします。チェックする項目は品揃えと価格。そこで、この店がどの程度、良いワインの仕入れルートを持っているのか、またどれだけの粗利を取ろうとしているのかを判断します。これは食材にも表れてくると考えてます。値段は許せて小売の0.9~1.5倍。それ以上の店は正直言って選択のプライオリティーから外れます。しかし、料理やサービスが非常に良い場合は、この法則は変わります。料理が非常に良く、サービスも非常に良いという場合は2倍までなら。。。と思います。(しかし、競争の厳しいこの業界ではこの全てを兼ね備えているお店が多数あります。こういうお店が予約の途絶えないお店になるのです。)

いずれにせよ、「値段」・「料理」・「環境」の総合得点が勝つ秘訣であることは間違えありません。
この点数が優れているところは他店と比較され「お得である」と思われるのです。そして、それが多くのお客を呼び寄せるのです。

色々書きましたが、初めて来た客は往々にして、「満足度で測り」、その後冷静になって「納得性で判断」しリピート客になると思います。

だからそのためにも、楽しんで他店を体験し勉強し続け、素直に良い部分を取り入れなければならないのです。