コンピュータと人間の思考
先日、将棋連盟のご担当者の紹介で羽生喜治先生が特別講演をされる「脳の世紀シンポジウム」という講演会に参加しました。
羽生先生の公演内容については、そのときご出席されていた他の聴講者がブログにアップしているので、ここでは割愛させていただきます。。。
羽生先生の講演の後に、理化学研究所研究員によるプレゼンテーションがありました。
コンピュータと人間では思考のプロセスが異なり、人間の思考過程の中に、コンピュータの新たな可能性があり、その研究を理化学研究所と富士通、そして将棋連盟が行っているということでした。
コンピュータの思考とは、
現在いる場所や時間(=現状)において選択できる手段一つ一つを抽出し、その先にある選択選択肢を再度一つ一つ抽出し、このプロセスを何度も繰り返し、ある一定の地点における最良の答えから逆算して、現状のつぎの最善手を導き出すというものでした。
言葉にすると非常にむずかしいのですが、図解すると次のとおりです。
将棋の場合ですと、制限時間があるので答えまではたどり着かないので、その制限の中での選択肢を選ぶことになるようです。つまり、「答え」というのは神の領域ということのようです・・・
一方、人間の思考とは、コンピュータとは異なり、現状から方向性を直感(大局観)によって決め、その方向の目標に到達するための最善手を検討し、次の一手を決めるということです。
図解すると次のようになります。
この考え方は非常に興味深いです。
というのは人間の直観は、その人の持つ(顕在的であるか潜在的であるかに関わらず)経験などから生まれるもので、多種多様です。日本人と欧米人、日本以外のアジア人とでは生まれ育つ環境などが異なり、1つの物事に対してまったく異なる見方があるということです。
羽生先生の講演の中でも羽生先生がサインを求められたときに書かれる「玲瓏」という意味について、日本では「透き通り、曇りのないさま」という意味に対して、中国では「八方美人」という意味になるのを知り、中国ではこの言葉を使わないように注意されるようになったということでした。
このように考えると、日本カスタマイズPCとか、例えば私のような経営者には経営者向けPCとか、カテゴリーを持ったPCが出たりしてと勝手に想像してしまいました。所謂文科系PCというところでしょうか?
思考方法は理系・直感は文系的な感じです。
ただし、この直感力を得るためには、やはり訓練が必要で、その訓練の方法は先に挙げたコンピュータ的思考ということになると思います。目の前にある問題を1つ1つ解いていくことで経験がつまれ、結果的に直観力や大局観が身につくと思います。
今週の朝礼でも「目の前のことを1つ1つ真剣に考えることで、考える力(癖)が身につき精度の高い直観力が身につきますよ」と話しました。

