作例は地球攻撃軍第2地上機動師団所属、後にキャリフォルニアベース直属支援戦闘MS中隊の隊長となったエースパイロット、イアン・グレーデン中尉の専用機として製作しました。
使用キット:MG 1/100 MS-06K ザクキャノン
グレーデン中尉のザクキャノンは頭部アンテナが2本のラビットタイプであり、パーソナルカラーのオリーブグリーンに塗装されていました。
また機体には、パーソナルエンブレムである「スパイダー」が描かれていたそうです。
また、グレーデン中尉はこのMS-06Kを乗機としたパイロットの中で、最も戦果を挙げた将校であり、航空機34機、車両71台、MS2機という輝かしい撃墜スコアを残しています。
そして、その卓越した先読み能力から、終戦後調査に当たった連邦軍情報部は、彼がニュータイプの素質を持っていたのではないかと考えていたそうです。
しかも、このデカールにはグレーデン中尉が隊長を務めたキャリフォルニアベース直属支援戦闘MS中隊所属のパイロット、アルフレディーノ・ラム少尉のパーソナルマーキングである「ザクキャノンの頭をしたペンギンの後ろに鮫がペイントされたロケット」まで含まれている充実仕様です。
ザクキャノンというお世辞にも人気のあるとはいえない機体の、さらに一般的には明らかに無名であるキャラクターをフィーチャリングした偏執的な仕様から、品薄状態であることの多いガンダムデカールでありながら小売店でひっそりと売られている姿をよく見かけます。
もし見かけた際は、ぜひ皆様もひとつお求めになってザクキャノンをつくってあげてください。
製作当時は、背面を人様に晒すことなど考えてもいなかったため、例のごとく手抜き箇所が見え隠れしています。
こうして見ると、ビッグガン接続パーツの肉抜き穴や、バックパックの塗り分けのいい加減さが気になるところです。
これからMGザクキャノンをおつくりになる方は、そのあたりにも気を配ってあげてくださいね。
グレー部分とフレームはガンダムカラーの旧「ファントムグレー」です。
額のセンサー部が通常のザクキャノンのクリアーブルーとは異なり、クリアーオレンジになっていることも忘れてはいけません。
それはそうと、この記事を書いているときに気付いたのですが、キットのマニュアルにはこのラビットタイプの指定色もちゃんと記載してありました。
そちらでは、本体が「RLMブラックグリーン70」50%+「ホワイト」35%+「デイトナグリーン」15%+「ブラウン」少量、動力パイプが「黒鉄色」100%、とされていましたのでご参考に。
細いラインマーキングや曲面への貼り付けなど、デカール貼りにはてこずらせられましたが、これでデカールの「コツ」みたいなものを身に付けられたような気もします。
円錐状のスパイクに巻きつけるようにデカールを貼り、何度もマークソフターを塗って馴染ませていく作業には骨が折れました。
加えて、そのデザインをずっと見続けている内に、形状がだんだんとレウコクロリディウムを彷彿させ、何度か正気を失いかけました。
※レウコクロリディウムは検索注意です。気になる方は自己責任で!
ザクキャノン、わりと好きな機体でもあるので、今度はノーマルカラーでつくってみたいですね。
その時は、例の「ザクキャノンの頭をしたペンギンの後ろに鮫がペイントされたロケット」のデカールを使ってアルフレディーノ・ラム少尉機にしてみたいと思っています。
以上、「MS-06K ザクキャノン イアン・グレーデン中尉専用機」でした。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!