ささやかな幸せ私は時々 目覚し時計になる。 大切な人だけの 正確 な目覚し時計。 もちろん、彼のため。 でも、彼のためだけじゃないの。 「明日、早いの?」 「目覚し、いる?」 そう尋ねるのは あなたのためだけじゃないの。 朝一番に、あなたの声を聞きたいから。 寝ぼけた、甘ったるい声。 その声を独り占めしたいから。 そして 朝一番に、私の声で起きてほしいから。 私だけの特権。いいでしょ? あなたは知ってますか? 私は、幸せいっぱいなのです。