お昼すぎに義母に電話を入れた。
確実に元気がなく落ち込んでいた。
「何にも出来なくてすまんなー。銀行をハチャメチャにしたからどうなっているのかわからない。」
「お母さん。大丈夫…今がお母さんのパニックよ。」
「これがパニックなん?」
「そう。何かあったら他の事考える余裕ないじゃろー?」
「うん。そうか。」
で電話を切った。
夜義母の所に行った時は、
いつもと変わらずだった。
良かった。
「お母さん。いる物は?」
冷蔵庫を見に行ってくれた。
「牛乳とジュースがない。」
「わかった。明日買ってくるな。」
最近義母は食事をとったりとらなかったりしていたので少なめに食べ物を買って行った。
しくった。今日は沢山食べていた。
「バーバサンの用事してあげようたん?」
「うん。かもわからん。」
「ソーメン湯がいてあげたんかなー?台所にかすがあるよ。」
「ソーメンかもしれんわ。○○(長男)に言ってお金出しといて貰いたい。いっこもお金がないから。」
「わかった。いっとくな。」
「銀行大丈夫かなー?」
「大丈夫よー。心配せんでいいよ。」
義母はスーパーの袋をキチンと丁寧に折っていた。
このスーパーのナイロンを一枚折るのに5分位かけてたたむ。
この作業も時間はかかるが義母にとっては大切な作業だと私は思う。
何にも出来ない。
何にも出来なくなった。
この言葉は重い。
聞いてて辛い…けど、義母は義母なりに、努力をしている。
小さい事から始めよう。
出来る事だけやろう。
頑張らなくていいから。