母の日に | 認知症の義母と嫁の私

認知症の義母と嫁の私

認知症の義母との話つづります

 
 
今日は1日早いけど、義母にカーネーションを買いました。
 
鉢植えにしました。
 
義母に叉、お水をあげて育ててもらうためにツボミが多いのにしました。
 
「お母さん。」
 
「はい。」
 
「ご飯食べた?」
 
「うん。食べたよ。」
 
「明日母の日だから、カーネーション。いつも有り難う。」
 
「いやー。綺麗じゃなー。」
「ツボミが多いのにしたから、お水あげてな。」
 
「うん。」
 
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「お母さん。赤十字の紙ある?」
 
義理姉から頼まれていたので聞いたら覚えていない。
紙も見当たらない。
 
今日は玄関に弟さんからの張り紙が…
 
光さんへ
 
町内会費を一年分変わりに払っています。
 
それと、赤十字のお金を1000円立て替えてあります。
合計1万3000円の領収書と一緒に張っていますので、宜しくお願いします。
と、玄関の所に張り紙をしてあった。
 
私が見つけて良かったー。
バーバサンや、義母の目に触れると叉大騒ぎになるところだった。
 
一安心。
 
「ピーチャン。お母さん。」
 
て教えているが中々喋らない。
 
「ピーチャン。お母さんゆうてよ。お母さん。」
 
義母も一生懸命教えていた。
 
喋らないピーチャンに義母は、
「眠てんかー。寝さしてあげるな。」
 
と言いながら鳥かごにエプロンをかけた。
 
「おやすみ。」
 
最近ピーチャンの鳴き声を聞いてないような気がする。
 
「園長先生(義母の弟さん)来る?」
 
「こんよ。全然。」
 
「ふーん。」
 
しまった。少し不機嫌に…
「光ちゃんお花有り難うな。」
 
「母の日じゃから。」
 
「何がどうなりょんかわからん。保険証は光ちゃんが持ってくれてるんじゃろー?」
 
「うん。預かってるよ。」
 
しばらくは、お花の話をした。
 
で、叉お金の話に戻った。
安心するなら、何度でも繰り返すよ。
 
お金のない不安は私達でも同じだから。
 
「私なー。お茶を買ったんじゃー。誰がお金出してくれたん?」
 
「○○(長男)に渡したよ。」
「ごめんな。私が出さんといけんのに。」
 
「心配せんでいいよ。」
 
で、話は保険証の事に戻った。
 
「支払いもしてくれたん?」
「うん。したよ。」
 
銀行の話。保険証の話。お金の話を繰り返し話した。
仕方ない…。
 
これから先、まだまだ酷くなると思うが私は逃げない。
 
こんなに不安で小さくなった義母をほっとけない。