志賀直哉著
「和解」
を読んだ。

要旨は、
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最初は政治的な意見の不一致から始まって、
結婚や出産、葬儀など家族に関するあらゆる問題で衝突してきた順吉と父。
 
周りが迷惑がっているのもよくわかるので、
何とかしなくてはいけないとは思っていたが、
あるきっかけで快く和解が成立。
 
いままで意地を張り合ってきたけど、
ほんとはふたりとも仲良しになることを希望していました。
そしてもちろん親族みんなも期待していました。
 
仲直りできてよかったね。
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ずいぶん前に読んだ本ですが、
気になることがあったので、
もう一回読んでみた。
 
 
 
気になることってのは、
春休み(?)に奈良に行ったときまでさかのぼるのですが、
東大寺(多分あってると思う。大仏がいるとこです。)から、
(たぶん)2kmくらい南に行ったところに、
 
「志賀直哉旧宅」
 
っていう観光名所(?)があったんですよね。
(別に勧めてるわけではありませんので…。
行ってみてつまんないからってぼくに文句言わないでね)
 
でも、
この本を読んだぼくのかすかな記憶では、
私小説だからある程度ノンフィクションで、
志賀直哉は柏に住んでるはずだったんですよ。
実家は東京だけど、
なんかお父上とうまく行かなくなって、
柏に引っ込んだ形だったはずなんです。
 
なのに、
京都に志賀邸があって、
しかも展示解説によれば、
人生のほとんどを京都で過ごし、
有名な作品の大部分をそこの書斎で手がけた感じだったんで、
記憶との不一致が甚だしいなぁ?
なんか別の本(あるいは人)とまちがっちゃってるのかなぁと…。
 
 
 
 
で、
読んだ結果ですが、
なんとだいたい15節くらいあるうちの、
わずか2,3節目で上の疑問はことごとく解消されました。
 
まずはじまってわずか2行で、
柏って言うのは完全な勘違いで実は我孫子。
(まあ大して変わんないと言ってもらえればそれはそれまでですが…)
そしてそのすぐ次の行で東京の実家は麻布であったことが判明。
この時点で自分の記憶は正しかったのだと言うことで、
モチベーションがちょっと下がってしまいました。
でも、
まだ京都の件が大きな疑問として残っているし、
とりあえずこのまま読んでみようと思って進んでいったら、
 
なんと2,3節目で京都に住んでいた時分の話が出てきてしまいました。
 
その部分と後ろの解説を総合すると、
どうやらぼくの記憶が間違っていたのではなくて、
実際に京都には数年間住んでいたし、
暗夜行路の後半部分はそこの書斎で書いたみたいです。
(言われてみれば暗夜行路が展示でいやに強調されてた気もしないではない。)
でも生粋の京都人てのは展示説明のやりすぎでした。
 
 
 
 
 
 
まあ結局全部読んだんですが、
最終的には面白かったです。
でも内容には関係ないところでショックを受けました。
 
 
 
前に読んだのはたぶん10年くらい前だったと思うのですが、
そのころどう思ったかはさっぱり忘れてしまいましたが、
すくなくとも、
家族の問題、
特に嫁を絡めた問題なんてのは、
全く意識していなかったってことだけは確かだと思うんで、
いま読んで面白いと思ったのとは違う感じだったはずなんですよね。
 
家族の問題を抜きにして、
どこを面白いと思ったんだろうか?
自分なりに想像したってことかな?
うーん?
 
 
全く見当もつきません。
10年前どんな考え方をしてたかがわからなくなっちゃったってのは、
結構自分としてはショックでした…。
(普段から何でもかんでも覚えてるわけじゃないけど、
ここまで限定された状況で思い出せないってのがね…)
もうおっさんだからしょうがないのでしょうか?
 
 
忘れちゃったもんはしょうがないんで、
(なんかの拍子に思い出すかもしんないし…)
とりあえず今回のことを踏まえて、
目標をつくりました。
 
 
 
また10年後に読めば、
それはそれで違った印象を受けるはずなんで、
10年前は若かったなぁ。
と思えるように、
今回受けた印象を忘れずにいるってのが目標です。
(具体的にどのような手法が有効かは全く解りません。
もうこうやって意識しただけで目標達成されてる可能性もありますが…)
 
 
 
 
数十年単位で楽しめるってすばらしいですね。
やっぱり多少邪魔だと思ったとしても、
本は売ったり捨てたりしないようにしようと改めて確認した1冊でした。
 
 
ちなみに、
別の本も読んで、
自分の感情記憶力チェックをしようかとも思いましたが、
わざわざやるのはめんどくさいんでやめにしました。
これ以上ショック受けんのもやだし…。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
10年後に受ける印象が今回と同じだったら、
自分は成長できてなかったって事か…。
それがわかっちゃうってのはこれまた怖い…。
 
まあさすがに10年後は子供を授かっている予定なんで、
また違った読み方ができるようになっているはず…。