正岡子規著
「歌よみに与ふる書」
を読んだ。
 
 
要旨は、
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決まり事だらけだから、
特権階級(公家とかね)だけに許されるたしなみだといまだに思ってるから、
現代(当時:明治ね)の和歌は腐りきってる。
 
それなのに腐りきってることに気づきもせずに、
和歌・国歌が一番すばらしい日本固有の文学だと思ってる歌よみどももまた腐ってるんだよ!
 
ってのからはじまって、
和歌のだめなところをかなり根元からへし折る感じ。
いままで良い歌と崇められてきた、
万葉・古今などの歌も直接例に挙げてぶった斬る徹底ぶり。
 
元々は新聞記事なので、
当然反発・異論もたくさんあったのでしょうが、
それらもちゃんと紙面で紹介した上でことごとくやっつけてます!
 
 
でももちろん短歌がもう過去のもので終わってるってことではなくて、
たぶん一番言いたいのは、
 
 
 
「従来の如く歌を詠むには、
多少古語を学ばざるべからざる時代においては如何。
歌よみは文法だの語格だの詠み方だのと、
から威張りに威張り、
ひた拘りに拘りて、
無趣味なる陳腐なる歌のみを作りしにあらずや。
漢語や俗語を用いて、
それで善き歌を作り得べしとの見込みあらば、
何処までもそれを用うることを勧むるが当然ならん。
飛んでもない歌が出てきたらば、
飛んでもない歌として斥けんのみ。」
 
 
ってとこにだいたい凝縮されてる感じ。
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むむぅ…。
熱い。
 
 
 
W杯にからめて、
各国に贈るうたを考えていたら、
いつしか冷え切っていた短歌熱が勢いを取り戻してきました。
そんでいつか読もう読もうとおもっていたこの本をついに読んでみたのです。
 
 
 
現代(これはほんとの今って意味ね)短歌に最も影響を与えたらしいってのは、
聞いていたんで、
大昔の歌と今の歌の橋渡しとしてなにか重要な手法でも編み出したんだろうなぁ…。
程度に思っていたら、
全く違いました。
 
 
 
痛みを伴う大構造改革の実践書だったのです。
腐りかけた社会(歌のね)をこのまま腐らせてしまうのは忍びない。
しかしこのままほっとけばどんどん腐ってくのは目に見えてる…。
 
ここはあえてぶち壊すことによって再生への道を行くしかない!!
 
 
うーん?
なんか聞いたことあるような…。
 
 
まあ似てるのは雰囲気だけで、
ちゃんと再生への具体的なプランも、
それを基礎付ける理論もしっかり持っているし、
保守系抵抗勢力(?)に対しては、
のらりくらりとかわしたり、
有無を言わさず切り捨てるんじゃなくて、
がっぷり正面からくみあってどんどんなぎ倒していきます。

 


 
大分違いますね。
 
 
 
 
しかもその後どういう経緯を経たかは全くわかりませんが、
現代の代表的(なのかな?よくわかんないけど…?)歌人である、
俵万智・佐々木幸綱とかの歌を見る限り、
構造改革は大成功したようです。
 
 
まあぼくは短歌の世界なんてほんとに何にも知らないので、
ほんとはまだまだ問題があるのかもしれませんが、
少なくとも子規が指摘するような腐臭はしない気がします。
もちろんもう100年もたってますし、
これだけ古語が廃れた今となっては当然なのかもしれませんけど…。
 
 
 
 
 
 
気骨ある一新聞記者が筆の力で大改革を成し遂げる…。
ジャーナリズムはやっぱりすごい力を持っている(いた?)のですね。
(たかが文学世界のほん一部分だけですが、すごいもんはすごい。)
 
 
いまの視聴率 or 部数重視のくそ報道関係の者どもに、
子規のつめの垢をせんじて飲ませてやりたいです。

 
 
もちろん世の中全体が今みたいなぬるま湯でなくて、
激動の時代だったからこそ報道の力も大きかったのもあるんでしょうね。
あとむかしはメディアが新聞しかなかったけど、
いまは媒体がたくさんあるから、
仮に各々が独自の視点からの思想を発信したとしても、
客も分散しちゃって、
あんまり大勢には影響をあたえにくいってのもあるのかなぁ?
 

当然(例えば)各新聞の主張はぜんぜん違うよ!

って指摘する人もいるでしょうが、

あまりに社会の流れからずれたものはなかなかぼくらの目には入らない現状は認めるしかないでしょう。
 
 
 

 

 

 

 
まあそうは言っても現在の報道全体で見れば、
 
「テレビで見たことは全く疑わない」
 
みたいなひとがたくさんいるようですから、
力を持ってるって言えなくもないか…。
もし各メディアで主張が大きく違ったら困っちゃう人もたくさんでてきちゃうんでしょうね。
全体で安定した情報を伝えるってのも重要なんですかね?
 
なんかねぇ…。
もうちょっとねぇ…。
こんなんでいいんでしょうか?

ぼくのほうがおかしい事言ってますかね?
 
 
 
 
 
 
 
いつもどおりですが、
どんどん脱線しちゃってぜんぜん感想文じゃなくなっちゃったけど、
もちろん歌の技法(?)についても、
いろいろ学んだんですよ。
 
 
とりあえず、
春松山に行かなかったことを再度後悔。