他人の実験だろうと、
自分の実験だろうと、
一つの実験結果から、
いかに多くの情報を読み取れるかが、
その人の物理的なセンスの良し悪しだと思うんです。
(もちろんそれ以外にもあるでしょうが…)
実験ってのは、
(計算機実験も含む)
何か見たいものがあって、
それをみるためにやるものだと思いますが、
その実験結果から、
見たいものをみるのはいわば当然であって、
(見たいものを狙って実験したのに、見たいものすら見れなかったら、
サンプル(計算だったらモデル)が悪いか、腕が悪いかどっちかか?)
その見たかったもの以外の情報が見れないと、
いつまでたっても自分なりの研究テーマはなかなか開拓できないんだと思うんですよね。
(ひとつの実験から、それをさらに発展させることができないって意味で…)
前からこういう点では、
先生方には遠く及ばないなぁ…。
(まあ当然だけど)
と常々思ってたんですよ。
でも、
曲がりなりにも博士になって、
研究者としてご飯を食べていこうって思うころになれば、
「見えないものが見えるようになってるはず。」
と信じてのらくらやってきたわけです。
そうなんです。
ぼくの予定では、
博士になるころには、
少なくとも自分の分野については、
先生をしのぐとは言わないまでも、
それなりに対抗できるくらいには実力を身につけてるはずだったんですよ。
なのに…。
全然かなわねぇ…。
たぶんスポーツで言ういわゆるゴールデンエイジは、
研究で言うと学生時代だと思うのね。
純粋に自分の興味だけで勉強できるからね。
もうゴールデンエイジ終わっちゃうよ…。
このままじゃまずいね。
このまま研究室を出てしまっていいのでしょうか?
不安になります。
でも卒業しないのは家庭内政治的にもっとまずい…。
まあ気にしてちょっとづつでも勉強続けるしかないのかなぁ?
だいじょぶだろうか?
でもどうやって訓練したらいいかも正直わかりませんな。
まず基礎的な素養が絶対的に足りないのは自覚しているので、
まずそこを少しづつでも固めないと話になりません。
(学生じゃなくなってこんなことする余裕があるかは不安…)
あとは、
経験なのかなぁ?
と思って、
とりあえずいろんな人の考え方を聞けば、
なんとなくわかってくるものなのかなと思って、
けっこういろんなところに出入りしたとは思うんですが、
いまいち自分のものになった気がしないんだよね。
もちろん役に立つこともたくさんありましたけどね。
自分でやってないからかしら?
でも理論やってる先生はおそらく本格的には実験なんてやったことなさそうだしな…。
(実験の先生が、手法や近似の精度はともかく理論計算値を解釈できるのは普通な気がするけど。)
やっぱりセンスがないのかなぁ?
と思う今日この頃です…。
ぼくには何も見えんよ、カントク…