うちの父は膵臓癌で去年の5月から抗がん剤治療を始めています。
最初はアブラキサンとゲムシタビンで治療していましたが、手足の痺れと黄斑浮腫といって目が見えなくなってしまう可能性があったので、12月でアブラキサンをやめてゲムシタビンだけの投与になりました。
アブラキサンをやめてもラッキーなことに癌の大きさはほぼ変わらず転移もなし。最近、腫瘍マーカーの値が上がってきたのは少し心配です。
お医者さんからは痛みもなく、食事もとれて元気にしていられることは奇跡みたいなことですよと言われています。
そんな元気な父ですが、最近は集中力もなく会話も噛み合わない。
そして被害妄想が強くなり、ちょっとしたことでキレるようになりました。
どうにも母と私が犬を優先して父を家から追いやろうとしている。という妄想に取り憑かれてしまったようです。
もともとかまってちゃんなところのある父ですから、
犬を飼えばこうなることは予測できたかもしれません。
犬が食べると困るものを犬の届かない場所にやったり、犬が触ったら怪我をする恐れのあるものをよけたりしていると
「そんな手間が必要ならそんな犬捨てて来い!犬にかまって俺を蔑ろにするな!」と怒るのを聞くたびに私は父のこういうところが苦手というかどうしても人として好きになれないと感じます。
もともと父が欲しいと言ってお迎えした犬ですし、犬を買う前に何度も説明したわけです。
トイプードルはお手入れも必要だしトリミングだって行くことになるし、躾けないとなんでも拾って食べるからお父さんの薬だって針だって床に落ちてたら口に入れる可能性があるよと説明したら「俺のせいにするな!お前らは頭がおかしい!そんなんで何かある犬なら躾にだせ」と怒ったあとでまた「犬買わないのか?犬買ってくればいいのに」と言ってくるので母があんなに欲しがるならと言ってお迎えしたわけです。
そして犬をお迎えしたら、母が犬にかまうのにヤキモチをやいてワガママ三昧。
昔から父があれ欲しいこれ欲しい、あれやりたい、これやりたいと言えば母がそれを叶える。
そして叶ったら「俺はそんなこと言ってないお前らが勝手にやっただけだ、なんでも俺のせいにするな!お前らは頭がおかしいから俺が世の中を教えてやってるんだ、お前らは頭がおかしいから世の中では通用しないということを俺が教えてやってる」
昔からこういう言動をする人です。
あとは病気の人や自分と考え方の違う人に対して人間としてどうかと思うような悪口を言う。
先月、母方の祖母が危篤だという連絡が来た時に「今日は記念日になる」と言ってヘラヘラ笑った父を見てこの人が変わることはもうないんだろうなと思いました。
自分が命に関わるような病気になってもまだこんなことを言うなんて考えられない。
今年の春くらいに「もうみんな俺のことは終わったと思ってるんだろうな」
と話す父に「そんなこと誰も思わないよ」
と私が言うと「普通の人はそう思うんだ!」と声を荒げてました。
父の普通と思う世界は息苦しそうですね。
みんな敵なんだろうな。
みんな悪口言ってるんだろうな。
父が今、みんなに言われていると思ってる言葉は父が今まで人に向かって吐いてきた言葉なんだろうな。
私も日々の言動には気をつけないといけないな。