お世話になっている研修医さんとの
初めての出会いは
卵巣のドリリング手術の前
麻酔科の先生から説明を受けた後に
別室でDVDを観ていた時です
手術当日の麻酔の流れを説明する
ためのDVDです
カチャ、とゆっくりドアを開けて
面識のない先生が覗き込みました
20代と思われるので
すぐに研修医さんかな?と思いました
研修医さんは
「あ、あの…
追加で血液検査したい項目がありまして…
検査にまわすのに時間がないのですが
どれくらいで終わりますか?」とのこと
あまりにも研修医さんが
もじもじしていたので
その様子をみた看護師さんが
ぷぷっと小さく笑って
「いま、DVDを観ているだけなので
採血されても大丈夫ですよ」
と声をかけました
「す、すみません…」と
私に歩み寄り、採血の準備を始めました
私は採血されている自分の腕を
みていられない、ということもあり
腕をあずけたままDVDを観つづけました
ほとんど痛みがなかったので
「上手いじゃないの」と思い腕をみると
先生の手もとが血まみれに
![[みんな:02]](https://emoji.ameba.jp/img/user/na/namida-egao/2510.gif)
片膝をついて採血していたので
その膝にも血が…
![[みんな:02]](https://emoji.ameba.jp/img/user/na/namida-egao/2510.gif)
今思うと、
採血しづらかったんでしょうね
「先生大変!血まみれですよ!」というと
オロオロして…

しかし、採血を終わらせた後に
「内出血したらいけないので…
ちょっと押さえさせてください」と言って
私の腕を両手で優しくつかみ
採血したところを押さえてくれます
1分…
2分くらいたったでしょうか
「うん…大丈夫かな…
では急いで検査に回します!
間に合うかなぁ…」
と言って小走りで出て行きました
何度も何度も採血したことあるけど
こんなに押さえてもらったことはないです
普通は「押さえておいてね」ですよね?
それからしばらくすると
またカチャ、と優しくドアをあけて
顔をのぞかせ
「なんとか間に合いました~

あと、先生がお話しがあるそうなので
終わったら外来に来てください」
と言って、出ていかれました…
ものすごく頼りない雰囲気ですが
ものすごく優しい…
優しさはこのままで
立派なお医者さんになって欲しい!
そう思いました
手術の際の入院は全て
この研修医さんが担当してくれたので
いろいろお話があります

それはまた次回で

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