モコモコ グラフィティ 7月27日 エルヴィス1956後半特集 | モコモコグラフィティ Pigg 本店

モコモコ グラフィティ 7月27日 エルヴィス1956後半特集

今日の1曲目は

 

1 side one のデビュー・アルバムの中で一番好きなうた

  「UNDER THE SUN」

 

Akiraさんのポップセンスが炸裂している曲です この路線のAKIRAさんが一番好き

 

2 Mot The Hoople 「The Golden Age Of R&R」 梅吉っ!さんのリクエスト

なんでも娘さんが吹奏楽大会で金賞をとったお祝いで タイトルにGoldがついた曲を聴きたいそうです

おめでとうございました!!

 

さて今日の特集はエルヴィス

前回に続き1956年後半のレコーディングについて

 

RCAに移籍して 「ハートブレイク・ホテル」「I Want You I Need You I Love You」と2作連続して1位 ファースト・アルバムも大ヒットして 大スターになりました

そして第3弾シングルを録音することとなります

1956年7月2日 ニューヨークのRCAスタジオでのセッション

3曲完成品ができました

 

まずは

3 ハウンド・ドッグ

この曲を録音することになる紆余曲折は 以前1番組使って「ハウンド・ドッグ物語」にしました

 

もう1曲

4 冷たくしないで

 

この2曲が両A面シングルとして発売

史上最曲のロックンロール・シングル盤だと思います

両曲とも1位 そして2曲ともエルヴィスの代表曲になりました

 

「冷たくしないで」がロックンロール時代以降の「アメリカン・ポップス」の第1号だと私は認識しています

それまでのポップスはディーン・マーチンなど朗々と歌うポピュラーソングだったのに対して

この曲の躍動するリズム そしてポップさ

黒人R&Bともカントリーとも違う新しさがあります

その後ポール・アンカやコニー・フランシスがこの路線を踏襲してヒットを飛ばし

1963年まで続く「アメリカン・ポップス黄金時代」を築くのです

 

ロックンロールの「ハウンド・ドッグ」 ポップスの「冷たくしないで」 

そうくると次はバラードですね

 

5 どっちみち俺のもの

この曲のエルヴィスのボーカルはすごいの一言

ビブラートが驚異的 50年代のエルヴィスのバラードでは一番なんでは無いかなあ

 

この濃いレコーディングの後

8月に ニューヨークからロスアンジェルスに大陸横断移動します

南部人エルヴィスにとっては初の西海岸

理由は 初の映画出演のためです

 

8月24日 20世紀フォックスのスタジオ

この時、エルヴィスはいつものバンドメンバーを連れて行ったのですが、監督からダメ出し

理由は「映画の舞台が南北戦争なので、ロックンロール・バンドでは時代的に合わない」ということで

伝統的なカントリー・ミュージシャンを起用されてしまいました

のちのエルヴィスなら文句言ったでしょうが何しろ新人で初映画ですからね

しぶしぶ受け入れました

この時録音された3曲、確かに2曲はいつものエルヴィスの乗りが足らないような気がします

しかし

主題歌だけは、ほぼ弾き語りに近かったため いつもの調子が出て 名唱となりました

 

6 ラブ・ミー・テンダー

 

せっかく連れて言ったバンドを何も使わないのはもったいないと思ったのか

(それとも初めからそういう予定だったのか?)

9月1日〜3日の三日間 セカンド・アルバムと次のシングル用のレコーディングを

ロスアンジェルスのラジオ・レコーダー・スタジオで敢行します

なんと3日で13曲も録音しちゃいました

 

7 陽気に行こうぜ

8 悩まされて

9 トゥー・マッチ

10どこでも天国

 

そして 10月1日 撮影の合間に 映画のラストに使われた

ラブ・ミー・テンダーの歌詞違い、アレンジ違い のバージョンを録音しました

11 ラブ・ミー・テンダー(エンド・タイトル・バージョン)

 

これで この年のレコーディングは終了

12月4日に地元に帰った時に 偶然録音された「ミリオン・ダラー・カルテット・セッション」

が残されています

これについては 次回

 

来週は パリ五輪にかけて

「フレンチ・ポップス」をお送りします

ではまた来週

ばいばい〜〜