モコモコ グラフィティ 6月1日ニューオリンズR&B特集
今日から6月になりました 暑いです
まだまだ夏は到来していないのに、、、今年の夏も暑くて長いものになりそうですね
わたしも含め、皆さん体調に気をつけてください
さて今日の1曲目は久しぶりの大滝さん
今日の特集に絡めたニューオリンズ調の作品です
1 大滝詠一「趣味趣味音楽」
今日の特集はわたしの大好物 ニューオリンズR&B特集です
1950年代ほとんどのニューオリンズで録音されたR&B作品は、一つのスタジオで録音されました
その名は「J&M スタジオ」
名前は出資した二人の名前の頭文字をとっています
JはJoe Manusco
MはCosio Matassa
Jさんはお金出しただけで、実質スタジオを仕切っていたのはエンジニアでもあったCosimoさん
これはだいぶ後の姿ですね
コジモ・マタッサ 日本人からすると変な名前ですが、もともとイタリアから移民して来た一家の末裔でした
J&Mスタジオは1945年(昭和20年)にもう設立されていて1956年まで使用されました
1956年からは移転して名前を「Cosimo Sutudio」に変えてさらに発展しました
(多分儲かったのでJさんにお金を返して、自分だけのスタジオにしたのだと思います)
COSIMOさんはスタジオ経営一筋で、普通スタジオを持っていると自分自身のレコード会社を立ち上げたくなるものですが(SUNやSTAX,FAME,MOTOWNなどなど)
この方はいろんなレコード会社と契約して録音作業に集中しました
根っからのエンジニアだったのでしょうね
ですから、このスタジオで録音された歌手たちは
ImperialやKing,Atlantic,Cess,Ace,Specialty、Aladdinなど 錚々たるインディーズ・レコード会社を通じて名曲を残しました
スタジオ、エンジニアが同じということは、全部に共通する味というものが生まれて、
バックを務めるスタジオミュージシャンも共通していることが多く
一聴して「COSIMO」の音だとわかる独特な世界を生み出しました
COSIMOさんお世話になりました
では今日はJ&MスタジオとCosimoスタジオから生まれた名曲群を多くりします
まず梅吉さんのリクエストから
2 Fats Domino「i'm Walking」
Dominoの師匠でもあった大物デイブ・バーソロミューさん
リードボーカルはTommy Ridgley この曲はのちにチャックベリーがライブバージョンを出して
1973年1位(あのエルヴィスのバーニング・ラブの1位を阻止した憎き曲)にしております
My Ding-a Ling とは 梅宮辰夫御大の「シンボルロック」と同じ意味です(笑)
3 デイブ・バーソロミュー楽団「My Ding-a Ling」1952年
こちらも重鎮です
4 プロフェッサー・ロングヘアー「Tipitina」1953年
「アイコ アイコ」としても有名な曲
5 シュガー・ボーイ・クロフォード「Jack-o-Mo」1953年
ニューオリンズでは珍しい ボーカル・グループ 黒人5人組
6 ザ・ホークス「It's Too Late Now」1954年
この人もデイブ・バーソロミューのお弟子さん
7 スマイリー・ルイス 「I Hear Knocking」1955年
ここまでがJ&Mスタジオで録音されたもの
次から移転したCosimo Studio での録音 この頃から「ロックンロールブームが巻き起こっていたのでしょう」
8 Bobby Mitchel 「Try Rock'n Roll」1956年
そして Cosimo Studioを世界的に有名にしたのが
9 リトル・リチャード「陽気に行こうぜ」1956年
もう一人大物
10 ロイド・プライス「Rock'n Roll Dance」1956年
最後は今日紹介した曲の半数以上でサックスを吹いていたスタジオ・ミュージシャンのソロ作
曲名が「コジモ・スタジオでロックしようぜ!!」という今日の特集にぴったりの曲で締めます
11 リー・アレン「Rockin At Cosimo's」
今日はメールもたくさんいただいて 楽しい放送になりました
ありがとうございます
ではまた来週