カナリア諸島にて のんびりアイスティーでも飲みながら
毎日暑いですねえ
我が岐阜県が今日は日本一暑かったらしいですよ 山の中の国なのにねえ 盆地で熱風が留まるからかしらん
こんな日はクーラーの効いた部屋でリゾート・ミュージックでも聴いて頭の中だけでもさわやかな気分になりたいものです
まずビーチボーイズを聴きました
前回のラジオで紹介した「Today!」
この曲から連想して次にCDプレーヤーに載せたのは
日本のリゾート・ミュージックの元祖「ロン・バケ」
なかでもA面3曲めの「カナリア諸島にて」はこのアルバムのイメージを代表している曲
「薄く切ったオレンジをアイスティーに浮かべて」
というまさにリゾート歌詞
この曲から日本の音楽がおしゃれになったといっても過言ではない名曲
この曲こそ「ロン・バケ」の中で大瀧さんが最初に作った曲です
1979年「ロン・バケ」の発売に先駆けること2年近く前のこと、プロデューサーの朝妻一郎さんのところに
「良い曲かけたんです」と聴かせに行ったそう
そのときに流行っていた「JDサウザーの「ユア・オンリー・ロンリー」」みたいなアルバムを作りたいとも言ったそうです
「ユア・オンリー・ロンリー」はオールディズ風のメロディを当時流行りつつあったAOR風アレンジで装飾した
懐かしくてかつ新しい、そしておしゃれな時代に合った曲でした だからヒットしたのですが
大瀧さんのやりたかったことも、自分の得意なオールディズ・テイストをベースにした、現代に通用するサウンドだったのではないでしょうか
大瀧さん JD風な宣伝写真まで撮っています(きどってますねえええ)
曲をおしゃれにするためには、それまでのように大瀧さんが歌詞を書いたものでは不足でした
そこで白羽の矢をたてたのがかつて「はっぴいえんど」で苦楽をともにした松本隆
数年ぶりのコンビ復活です
松本隆の歌詞なしには日本のリゾート・ミュージックは生まれなかった
松本さんが思いついた「カナリア諸島」
実は松本さんは「カナリア諸島」に行った事はなく地図を見て語感で選んだそうです
アフリカ北西海岸沿いにあるカナリア諸島はスペイン領でリゾート地です
いいところですね
「ロン・バケ」のジャケットのイメージにぴったりです さすが松本隆
この曲はシングル「君は天然色」のB面にもなりました
おしゃれなサウンドを身につけた歌手大滝詠一は1981年「ロン・バケ」でとうとうブレイク!
私が大瀧さんを知ったのもラジオから流れてきた「君は天然色」でした
じつはこのころ大瀧さんは「売れること」に燃えていた(生涯でただの1回)そぶりがあります
1979年にYMOで細野さんがブレイクしたのが大いに刺激になったのでしょうか
「ロン・バケ」録音中の1980年にはかわいがっていた後輩の山下達郎までも「Ride On Time」でブレイク
したのも次は俺の番だと意気込んだ理由なのか
お正月に細野さんの家に挨拶に行って「今年はやるよ!」って宣言したのは1980年?81年?どっちの正月なんだろう
とにかく先の宣伝写真など「ロン・バケ」を売るためにがんばったようですね
しかし売れて良かった〜〜〜