いつもお店に来てくれる、ガラス作家くんの工房にいってトンボ玉作りを体験してきました。お店から工房までは徒歩で1分です。とても近い。
とんぼ玉とはガラスの装飾品(江戸時代は根付やかんざし、現代では主にネックレスのパーツ)です。勾玉をイメージしてみてください。勾玉はひすいを削りだした加工ですが、トンボ玉はガラス棒をバーナーで溶かし、盛り付けたり流したりしてデザインしてゆきます。
いつもお店に来てくれるなじみ客のおばさんが
「私、手先器用だしセンスあるのよ!フフフ」と日ごろから調子にのったこと言っていたので、ガラス作家Mくんと、「うはは、そんな事言ってる人ほど不器用なんだぜ。コテンパンに凹ましてやろうぜ!」と計画しました。そして、今回のトンボ玉作り体験が催されたのです。
写真のようにバーナーでガラス棒を加熱していくと徐々に融けて水あめのようになります。鉄芯に融けたガラスを巻いていき、ベースを作ります。それがおわると、あらかじめ作っておいた針のように細く溶かし伸ばした色ガラスをそのベースに「置いて」いきます。それがいわゆるトンボ玉作りの醍醐味でデザインのセンスが問われます。
そのおばさんは最初の一個目は溶解に失敗して加熱途中、ベースが破裂し粉々に割飛び散ってしまいました。内心(うひゃひゃ、やっぱり不器用じゃんか。)とおもい、笑いを懸命にこらえました。しかし、二個目、三個目は上手にできて配色もなかなかきれいでした。
自分は普通に作れば、(無難な感じになってつまらないなぁ~)と考えていたのでテーマを決めて挑みました。ずばり、ウナギがテーマです。前日には大先生「赤塚不二夫」がなくなり(ウナギイヌ)、また、瀬戸はうなぎの蒲焼で有名なところでもあり、さらに、その工房の三軒先には有名なウナギ屋さんの露天があって、いつも、その工房はうなぎの蒲焼のニオイで充満しているのです。三個作りましたが、最後につくったトンボ玉でイメージ通りでき、完成品を店で皆に見せたら「絶句」していました。かっこいいハズなのになぜでしょう?(写真一番奥)。ある人はそれを「スプラッタトンボ玉」と言いました。
おばさんがつくったトンボ玉(写真手前3つ)は偶然にも「ニコニコ顔」が現れてかっこよかった。今度内緒で練習してリベンジ使用
と思いました。
次回は缶コーヒーブログにします。さようなら。
