白いしるしを読んだ。

久々に私の琴線に触れるというか、私の中の苦しい部分が揺り起こされた。


電車の中で途中まで読んで、駅に着いたとき、感受性が強まりすぎて、世界がまぶしくて上手く歩けなかったし、夜風すら私の肌に当たるのがじれったく、重く邪魔に感じた。



そして、母性について考えた。


私が18歳の頃、初めて本当に人を好きになった時、私は母性の固まりでしかなかった。


男性として好きなのではなく、私の中の母性が表面まで浸食してきてしまって、一人の男の子を捕らえてしまったのだ。

なんて不健全だったのだろうと思う。

私があのとき恋愛だと思っていた物はただの母性のおしつけでしかなく、それで彼を狭い世界に連れ込んでしまったのだ。

あの頃の私は彼と一緒に外へ未来へと歩んでいくビジョンなど、微塵も見えていなかったし、望んでも居なかった。

限られた空間の中で時間が永遠に伸びればいいと願っていたし、彼と二人だけの狭い世界にいつまでも身を置いていたかっただけだった。

何度でも言うが本当に不健全極まりない。





私の恋愛そのものを見ているようで、とても気分が悪くなったけれど、人間そう簡単に変わらないようで、また恋愛がしたくなった。



私はこの本の中に出てくるまじまくんがとても好きだ。

まじまくんは私がその後好きになった人にとてもよく似ているように思えた。
















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