金木犀の甘くて透明な香りが夜気に潜んで、溶けている。

肺へと取り込む空気の中から、その儚い香りに意識を集中する。
香りのはしっこを捉えて、もっと深くまで入り込みたくても、息を吐くと私の中からすーっと抜けていってしまう。
それが好きだ。


ネイビーと濃いすみれ色とビリジアンが幾つもの層になって混じっているようなキャンバスに、金粉を天の川みたいにふりかけたら、こんなに官能的な秋の夜が表せられるのだろうか。





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