まって
まって

思わず
追いかけたくなるほど

山の向こうに
急いで
姿を隠してしまう
太陽が


残してくれる
薄紅色の
秋の夕暮れ


カーテンを閉めるのも
随分と早くなったなぁ


そんなことを思いながら
ふと窓から見上げた空に


ふんわり浮かぶ
細いお月さま



あんなに暑かった
昼間の空気が


涼やかな空気と混ざりあい


なんとも心地よい
秋の夜長の始まりです




もこ