テレビで「徹子の部屋」を見ていたら吉永小百合さんが出演されていて(御年80歳だそうですが驚くほどの若さです)、主演された映画のモデルで登山家の田部井淳子さんの言葉を紹介されていました。それが「人生は8合目からがおもしろい」です(田部井さんの著書のタイトルらしいので一度読んでみます)。

日本人男性の平均寿命(81歳)を考えると私の八合目は65歳のとき、丁度定年後の新米通訳者としてもがいていた頃に重なります。現在の75歳はもう9合目を過ぎています。

定年後の人生を振り返るとおっしゃることがよく分かる気がします。確かに8合目あたりから人生おもしろくなりはじめたようです。今もおもしろいのは現在進行形で続いています。これからももっとおもしろくしていけたらいいなと思います。

先週の月曜日はインド国内でニューデリーからプディへ移動した日でした。13時35分発予定の便が遅れに遅れて実際に離陸したのは22時でした。何と10時間以上空港で待たされたことになります。原因はスモッグ。この時期のニューデリーは毎年スモッグがひどく、晴れた日も青空は見えず、太陽はオレンジ色に霞んでいます。昨年の訪問時もそうでした。それがこの日はそんな中でも最悪で10メートル先が見えません。当然飛行機が飛び立てるような状況ではありません。私達の機も最後の最後まで飛ぶのかキャンセルかやきもきしました。車の排気ガスや工場のばい煙、風向きや地形の影響などが関係するようですが本当のところはよく分かりません。結局プディのホテルに着いたときには日付が変わっていました。いろいろあってすべて貴重な経験です。

今日は今年最後の座禅会。夕方まで雨が降っていたからか珍しく観光客の少ない嵐山。しっかり座ってよい座禅が出来ました。そのあと「飲みに行きませんか」と誘われて大阪へ移動。そこで3時間ほど過ごしました。人と話すのは楽しい。2日前までインドにいたことなどすっかり忘れてしまっています。