僕が小学生の時、
母親の姉である叔母から、突然
「スーファミを買ってあげる」
と言われました。

その一言に、素直に喜んだのも束の間、
話をよく聞くと、
「叔母さんの家に置いておくから、
叔母さんの息子と一緒に遊んでね」
という条件付きでした。

子どもながらに
(それって、買ってあげるって言うのかな?)
と疑問に思いましたが、
初めて触ったスーファミの衝撃は、
そんな疑問を一瞬で吹き飛ばしました。

初めて遊んだのは、スーパードンキーコング。
映像の綺麗さ、ドンキーコングのリアルな動き、立体的な音楽。
すべてが別次元で、
これまで触れてきたゲームとは明らかに違いました。

――これは、家に帰ってもやりたい。

叔母は僕に「買ってあげる」と言った。
なら、これは僕のものだ。
それに、叔母の息子はまだ保育園児。
ゲームをするには少し早い。

そう自分に言い聞かせた僕は、

大きめの空のリュックを背負って、

再び叔母の家へ遊びに行き、

帰りにこっそりとリュックに

スーファミを入れて持ち帰りました。


当然、すぐにバレて母親に怒られました。

けれど意外なことに、
叔母は僕に「そんなに欲しいならあげる」と、
あっさりくれたのです。

正直、それは予想外でした。

何故なら、以前叔母から

「"アイスクリーム"を買ってきて」と頼まれ、
当時アイスに種類があることを知らなかった僕が、
適当に選んで買って帰ると、

「裏にラクトアイスって書いてあるやろが💢💢」

「アイスは3種類あるんや💢」
「アイスクリームが一番うまいんや💢💢💢」

と、激しく怒鳴るような人だったからです。

そんな叔母が、
怒らずにスーファミだけは譲ってくれた。
やはり僕に「買ってあげる」と言った手前、

少しバツが悪かったのかもしれません。


こうして僕は人生最大の、
今でも一番大好きなゲーム機を手に入れたのです。


ーー

アイスクリーム事件以来、パケ裏をちゃんと見て

アイスを買うようになりました笑

それでは(* 'ω')ノ