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曇りときどき晴れ 認知症の母のこと

認知症の母のことぽつりぽつり書いていこうと思っています

2012年2月の日記です




日曜日母を連れて買い物へ

母はバッグを忘れてきた


でも私は父から母のカードを預かっていたので大丈夫

バッグがない事を時々思い出しては

「バッグどうしたっけ?」と何度も聞かれる

バッグは家に帰ったら玄関に置いてあった

出掛ける前に、父にいろいろ買いたいからお金を入れてくれと頼んで用意していて忘れてしまったようだ

父に頼まれたものと、母の好物を少し買って帰ってきた

片栗粉がどの辺に売っているとかそういう事がわからなくなっていた

でも母も楽しかったたんじゃないかな

刺激を与えていかないとね

帰りの車の中

私「お母さん、お葬式とか大変で嫌だから、長生きしてね」

母「でもねえ、長生きしてぼけたら困るじゃん」

私「ぼけたもん勝ちだよ。ボケちゃった人はしあわせかもよ」

母「そうだなあ。周りがたいへんかもな」

母は自分が病気だという意識はない

この頃孫の事があやふやになってきた

上の娘がどうしているのか、下の娘が家にいるのかわからなくなってしまう時がある

いつか私の事もわからなくなるんだろうか


2月11日父が空きがあるグループホームへ見学へ行き、父が入所することに決めました


しかし今は介護付きの老人ホームに入所している母


バタバタしそうです


老人ホームへ入所した経緯もまだ書いてないのに!



私はまだ今の老人ホームに落ち着いたところなので、もう少しお世話になってその先のことはゆっくり考えたいと思っていたのですが・・・


病院を退院する時にグループホームが空いてなかったので、今の老人ホームへお世話になることに決めたのですが、入院ですっかり不機嫌で扱いにくくなっていた母を受け入れてくださり根気強く向き合っていただきました


父は父で、自分が死んだ後のことを考え、グループホームなら母の年金内で何とかやっていけるといこと、家の近くで時には家に連れて帰りたいという気持ちが強くなったようです


胸が苦しい


しかし、決めたからには前を向いていかなくては・・・


母は水の上に様々な色の過去の記憶を流してぐるっとかきまわしたようなそんな世界でひとりぼっちで生きているような気がします


混沌としたもやにかかった世界


その世界から引き戻したいけど引き戻せなくて、ほんの少し水面から顔出した母を必死に探している私をいつも感じます


受け入れていないわけではないのですが、昔の母を探しているんです