つくづくLuckyだと感じた瞬間 | Vivere Con Grande Amore E Tanta Felicita ~from Australia~

つくづくLuckyだと感じた瞬間

オーストラリア、クィーンズランド州の約40年振りの大洪水。

北部クィーンズランド州の洪水による大打撃を毎日ニュースと新聞で見ていたけれど、それが私が住んでいる街も洪水になるっていうんだからそれはただ事ではない様子・・・

前回の洪水より被害が大きい(最大水深5.5m)とマスメディアは警報を促していて、人々は大パニック。
各々が食料品を買いためるために、スーパーへ行っても水、ソフトドリンク、ロングライフミルク、パン・・・・などが品切れ状態。そう、私はパンが買えなかったのです。次の日に行っても売り切れで、そうこうしているうちに洪水がやってきました。




しかしながら・・・大家さん曰く、私が住んでいる場所は40年前の大洪水でも水が届かなかったよう。まさに安全地帯だと。

だから大家さんは100%何の心配せず、いつも通りの日常。




私自身、今まで振り返って、大災害や事故がちょうど起こる前にその場所をいつも運よく立ち去っているので、今回も大家さん同様何の心配もせず呑気に過ごしていたのでした、が・・・




一方、ドイツから運悪く帰ってきたバービーは恐怖でとても神経質になり、不安を毎日口に出す有様。
「洪水がここにも来るに違いない・・・」と。
その心配のしようはちょっと尋常ではない様子。

「大丈夫!」といっても全く耳に届かないようで、彼女のピリピリが私にも少し感染し、

「大事な荷物を2階に運んだ方がいいかしら・・・?」と、

PCやカメラ、靴や衣類を少しづつ運び始めたら、「あれも流されたら困る!」(流されること前提で)と結局手持ちの80%の持ち物を2階へ運ぶはめになってしまいました。




変わって、大家さんはというと・・・相変わらずテレビを見ながら笑っていたり、ビスケットを食べたりと不屈の精神力を見せつけたのでありました(見せつけるつもりはないと思うけどね)。



肝心の洪水は、2ブロック離れたストリート(約600m)まで押し寄せたものの、水深15㎝ほどだったのでどこも大事に至らず、家へまで浸水する影響は無かったようです。(あくまで私が住んでいるエリアではですよ。)

そのせいもあって、テレビで一日中洪水情報が流れていても洪水に関してあんまりピンとこなかったのは事実です。




それから、ピークを過ぎた3日後、Cityまで大家さんと出かけました。

そして、改めて気付かされました。

「これは本当なんだわ!洪水だったんだわ!」って・・・

道路に積み上げられた泥まみれの家具や電化製品と、家屋の修復作業に追われている人々を直に見てそう思ったのでした。

海外へ一人で住んでいると、危険に巻き込まれないことがいかに大切か身にしみて感じます。

何かあったって、「誰が私がいなくなったことに気が付いてくれるんだろう?」と痛烈に思い知らされるからです。




大学とその周辺も洪水による浸水で映像で見る限り回復に1年はかかるよう。

私の友人はずっと大学のすぐそばに住んでいたのだけど、幸いなことに洪水警報が出る前に引っ越しをしたため何の被害にも遭いませんでした。

私が以前住んでいた2つのエリア(川に近く低地)は壊滅的だったので、今回は(不謹慎ですが)つくづくラッキーだと感じた瞬間でした。

そして、何事にも動じずいつも周囲を和ませることにかけては天才の大家さんが異国から来た私を守ってくれたんだと・・・本当に感謝しています。