Ｓへ

本当にもういないの？

もう笑い合うことは出来ないの？


イヤだよ。

まだ足りないんだ。


君の笑い声

いたずらな笑顔

子犬みたいな無邪気さ

人懐っこくて



もっと話したかった

もっと一緒に思い出作りたかった

教えて欲しいこともたくさんあるのに


本当にもう

君はいないの？



お願い。


寝てるフリしてるんでしょう？

いつもみたいに

いたずらな笑顔で

起き上がってよ。


ばかだなぁって

笑ってよ。


まだ若すぎる。

まだまだこれからなのに。


君が大好きなんだ。

信じたくないの。

まだ君がいるって思っていたいの。



なんで君みたいな

みんなから愛されてる君が

一番初めにいなくなってしまうの。


神様、残酷すぎるよ。




忘れない。

絶対。


君がくれた思い出。

大切な宝物。


忘れないから。


いつまでも永遠に。


親愛なるＳへ。


さよならは言わない。

いつもみんなを見守っていてね。


アタシも空を見上げて
君を思い出すから。

波

また

来てしまった


君に

会いに


思い出

蘇らせに



相変わらず

海は広く

ウッドデッキには

ぬくもりを感じた


左に見える

江ノ島は

昔と同じ

安心感を与えてくれる


君には

会えなかったけど


心は

落ち着いてる

穏やかな

波のように

寄せては返る

静かに 静かに


繰り返す

何度も


決して

終わることのない

メロディー


私たち人間がいなくなっても

波は永遠に


私のこの気持ちも


きっと


恋は永遠に

うた

ずっと

聴かないようにしていた


君を思い出す

このうたを


耳を塞いで

思い出さないように



切ない想いを

繰り返さないように



でも

もう何度も聴き返した


君を思い出すと

分かっていても



初めて君の口から流れたメロディー

忘れられないlove song



お願い

もう一度聴かせて

君の声で

君のメロディーで


いつまでも

鳴り響いて



きっとワタシは

歳をとって

よぼよぼになっても


このうたを聴けば

涙を流すだろう


覚えていないはずの

決して思い出せない



君の声で…