祖母庵 | 暮らしを紡ぐ

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コツコツと繰り返される毎日の暮らし。そんな中でも仕事や人との出会いや家族との時間を通して、確実に何か大切なものが紡がれていってるように思います。それが何かを探る旅はまだまだこれからも続いてゆきます・・・。

久しぶりの平日休み。このところ、夜9時、10時と仕事からの帰りが遅かったので、ものすんごく嬉しい今日のお休み。

さすがに身体も疲れているので、今日は昼くらいまで沢山寝るぞと決めていたのだが、あまりの天気の良さにもったいなくなり、9時頃には起きて家のことを色々と済ませる。

洗濯もばんばんやり、布団も一斉に太陽に向かって干す。掃除機もぐんぐんとかけ、久々の整った我が家。やっぱりオウチがキレイって気持ちがいい。


ずっと以前から気になっていたものの、なかなか行けなかった「祖母庵」(ソモアンと読みます)へ向けて自転車をこぐ。途中の道ばたで、非常に魅力的な大きな枝がポッキリと折れて落ちているのを見かけ、持って帰りたい衝動に駆られるが、さすがにあの大きさの枝を自転車で運ぶのは道行く人のお邪魔であろうと判断し、諦める。


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そんなこんなで祖母庵へ到着。ヨーロッパにある一軒家風の建物の2階にある、そのお店。気をつけていないと、通り過ぎてしまうくらい目立たない看板が下にかかっている。

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そして、素敵な細い階段をゆっくり昇ってお店の入り口に辿り着く。

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一歩お店の中へ入ると、個性的な雰囲気のオーナーの女性が感じよく迎えて下さった。オーナーの女性は前にもお見かけしたことがあるが、スラッと女性にしては本当に背が高く、髪型も超個性派。でも、話す声は穏やかな優しい深みのある声。


窓際の小さな机に通され、玄米ランチセットを頼んでから、ゆっくりとあたりを見回す。2階の窓から見下ろす景色も何だか外国へ来たよう。店内はアンティークのものがひしめいており、家具も全部アンティークのようだった。薄汚れた木のテーブルも、子供が座ってもいいんじゃないかと思う小さな赤い木の椅子も、全てがあの空間に溶け込んでいた。


お料理はまずまずという感じでした。でも、お味噌汁がすごく美味しかった。それから最後の珈琲も、とっても香ばしい味がした。

私が座ったテーブルは脚のところが鉄製のものだったので、冷たい鉄の脚が自分の足にあたり、ちょっと下半身が冷えたかな。


とっても雰囲気のいいお店だったけれど、先に「モノ」ありき・・・のお店かもしれない。私が本当に素直に感動するのは、先に「人」ありき・・・のお店。そういうお店は何時間居ても、疲れない。本当にリラックスして身体も心もあったまる感じがする。それはお店作りの段階から、人がどういう姿勢、どういう素材、どういう空気を心地よいと感じるか?という観点から考えが練られているからだろう。

まあ、好みとお店のコンセプトの問題でもあるけど。