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娘ちゃんの寝てる間に読書。
今日は昨日図書館で借りた「アジアに浸る」(高樹のぶ子著)。

大学のころからアジア(おもに旅行で訪れた韓国、台湾、中国あたり)に興味があって、
語学を少しかじったりちまちまと趣味の情報収集をしているのですが、
今回はよりひろい’アジア’について学べる本で、
フィリピン、ベトナム、マレーシア、モンゴル、インドネシア(バリ)、インドなど
普段触れることのない文化を学ぶことができ、著者の言葉の選び方も美しく、とても楽しめました。

他国の占領下にあった国もアジアには多く、それによって残された爪痕、
芽生えた文化なども興味深く、さまざまな民族がまじりあって新たなコミュニティを
築いているということも、知らなかった世界で、新鮮でした。

民族によって価値観や大切にしているものも異なるし、
他人に踏み込まれたくない領域があることも他国の私たちには気付けないことでもあって、
著者の果敢にインタビューする姿勢と葛藤が臨場感がありました。

印象に残ったのは、フィリピンのマニラにある地域で、死者を弔うお金を調達するため
棺の横で賭博に興じる人々を見た著者が、「ここの人たちは死者を送るにも
あっけらかんと賑やかで、家族や仲間たちのエネルギーを感じますね。」と発言した後
ひどい自己嫌悪を覚える場面で、著者は、「私たちとは違う民族なのだから
私たちが考えるほどの悲愴感などないのだからそっとしておくのが一番だ、と
あたかも相手の習慣を認めたふりをして心の折り合いをつけてしまった」と語っていました。
このようなことは同じ国内でもたくさん起こっている現象なのではと感じました。

✴︎

久々に堅い記事。(●⁰౪⁰●)笑

娘ちゃん起きたのでこの辺で~