今月に入ってから読んでいた本をようやく読了!
うちの母が好きな篠田節子。食の安全について書いた本だったため
興味があり読んでみました。
ブラックボックス 篠田節子(しのだせつこ)
出版社: 朝日新聞出版 (2013/1/4)
発売日: 2013/1/4
内容紹介
サラダ工場のパートタイマー、野菜生産者、学校給食の栄養士は何を見たのか?
会社の不祥事で故郷に逃げ帰ってきた元広告塔・栄実、
どん詰まりの地元農業に反旗を翻した野菜生産者・剛、
玉の輿結婚にやぶれ栄養士の仕事に情熱を傾ける聖子。
真夜中のサラダ工場で、最先端のハイテク農場で、閉塞感漂う給食現場で、彼らはどう戦っていくのか。
食い詰めて就職した地元のサラダ工場で、栄実は外国人従業員たちが次々に体調不良に見舞われるのを見る。
やがて彼女自身も……。
その頃、最先端技術を誇るはずの剛のハイテク農場でも、想定外のトラブルが頻発する。
複雑な生態系下で迷走するハイテクノロジー。
食と環境の崩壊連鎖をあぶりだす、渾身の大型長編サスペンス。
週刊朝日連載の単行本化。
内容(「BOOK」データベースより)
サラダ工場のパートタイマー、野菜生産者、学校給食の栄養士は何を見たのか?
食と環境の崩壊連鎖をあぶりだす、渾身の大型長編サスペンス。
週刊朝日連載の単行本化。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
篠田/節子
1955年、東京都生まれ。東京学芸大学卒業後、東京都八王子市役所勤務を経て、
90年『絹の変容』で小説すばる新人賞を受賞し、作家デビュー。
『女たちのジハード』で直木賞、『ゴサインタン』で山本周五郎賞、
『仮想儀礼』で柴田錬三郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
上記Amazonの商品説明より引用。
とても他人事とは思えない食をテーマに、リアルな描写で克明に描くこの小説は、
途中あまりの凄惨な現状に目を覆いたくなるようなものでした。
カット野菜の手軽さ、その裏に使われている薬品、過酷な状況で雇われている
外国人労働者…本当に便利さの影に必ず犠牲がつきものなんだだと感じました。
500ページと読み応えがある本ですが、ハイテク農業の障害や風評被害のことまで、
実際に体験したかのように味わえる一冊でした。
いくら便利とはいえ、出来合いのサラダなどはこれから敬遠してしまうかもしれません。。。