分野: ライフスタイル

評価: 3

 

自らが実践する、ほとんど働かずに楽に暮らす生き方を紹介している。

 

著者は25歳の頃から東京で週休5日の隠居生活を始めたという。引きこもりとは違って必要最小限には働くが頑張らない。家賃の安いアパートに住み自炊をして暮らす。自然を感じながら物欲にまみれない生活をしていると心が穏やかになっていく。著者なりの人生哲学を語っている。

 

こういう本を読むと幸せとは何かと考えてしまう。幸せはもちろん人それぞれだ。この本の生き方で満足できる人もいれば、バリバリ働いてこそ充実した人生と捉える人もいる。いくら大金を持っていても絶望の底にいる人もいるだろう。自分の欲求が満たされることを幸せと考えるならば、幸せになるためには、まず自分の欲求を知ることが必要だ。何が欲しい、どうしたい、どうなりたい。それ無くして幸せにはなれない。著者は、働かず生きたいという欲求を突き詰めて今のところ幸せを得ている。欲が無いというのは必ずしも良いことでは無い。欲求が幸せの元となる。

 

自分の幸せについて考えさせられる一冊だ。

 

 

評価
  5:大変面白い、名作
  4:かなり面白い
  3:普通に面白い
  2:あまり面白くない
  1:全然面白くない