こんにちは。
うかうかしているうちにもう3月も中旬に入ろうとしています。
陽射しは確かに暖かくなったけれど、風はなかなかに強く、いつになったらダウンを脱いでも良いのか、決心がつきません。
高校の卒業式も、もう終わりましたよね。
別れと出会いの春💐
毎年今頃になると、公立高校の制服注文の為にショーウインドーに各学校の制服が展示されます。
ウチは母子家庭で、子供を私立高校に入れられるような環境ではありませんでしたので、私立については全く知らないし、考えもしませんでしたが、、、
公立高校でも制服のデザインはさまざま。
どちらかというと進学校の制服は1色でシンプルですが、ブレザーにエンブレム、チェックのスカートのオシャレな制服も増え、男子もブレザーになり学ランはほとんど見なくなったように思います。
中には、制服に憧れて志望校を決める子もいるのかもしれませんね。
今頃は、ジェンダーレスの制服を選ぶ子もいるでしょう。近所の中学校も、最近はパンツスタイルの女子生徒を見かけるようになりました。
今を去ること半世紀前、私の行っていた学校は田舎の公立校でしたが小、中、高校とも制服がありませんでした。(今はあるらしい)
人生の中で1度も学校の制服を着たことがない私にとっては、制服は今でも憧れです。
高校などは元男子校のバンカラ(意味わかる?)な校風で、男子生徒の服装ときたら下駄履きやらマント姿やら、角帽かぶってたり、はんてん姿やら、学ランの中に真っ赤なTシャツとか、、、、
古い木造校舎の床が抜けるので、『下駄履き禁止』と張り紙されてたりして、今思えば古き良き、だった気がする。
今はもちろんそんなことはないと思う。
昔話をするようになると終わりが見えるのだ、とか
未来に希望がなくなると昔話をするのだ、とか
、、、そうなのかしら。
春になって、制服の展示を眺めながら
苦労した母子家庭生活を思い出したりしていますが、だんだん苦労の記憶も薄れますね。
『やりたいことをやりなさい』、と言う財力がなく
交通費のかかる学校は諦めてもらったし、
携帯電話もアルバイトで自分で買ってもらったし、
本当に、普通の家並みの事がしてやれなかった。
……子どもたちには申し訳なかった
私は忘れても、子どもたちは忘れないのかもしれない。
奨学金4つ借りて、さすがに自分で返済しろと言えなくて私が返しているけどあと10年弱は返済があるから、私もまだしばらくは生きとかないとです。
そして、子どもたちはそれなりに社会には出たけれど
どうやって生きていくにしても
それなりに楽しく過ごしていってくれたら良いのだけれど。
でも
もう大人なんだから、口出しはしないつもり。
去年5月に仕事をやめて戻ってきた下の子が、まだ仕事を決めずに遊んでいるらしいのだけど
つい、言いたくなって
我慢だ、我慢。
毎週の実家への定期コール、
何も変わらないよ、という事が本当にありがたく、
ずっとこのまま変わらずに行くわけはないとわかってはいるけど、その時は来てほしくない。
私自身もだんだん衰えているけど、変わりなく行けますように。
上の子の高校卒業から10年、
今年制服を眺めて、はじめは上の子の学校の制服が無いなぁ、と思っていたけど
よく見たらなんと制服が変わっていた
上下1色だったのが、ブレザーとチェックのスカートに、学ランだった男子もブレザーに、赤だったネクタイがストライプのリボンに。
お洒落になったけど……遠くへ行ってしまった感じがしてちょっと寂しい。
実は、制服は今も押し入れに入っているのだけれど
とうとう捨て時が来たということですね。
変わらないでと思っていても、少しずつ少しずつ世の中は変わっている。良い方向に変わって行くことを願います。