旅行の前に読みかけていた下差し

届いた手紙の多くを処分した漱石だが、絵はがきだけは大切に手元に残していたという。

絵はがきには風景を描いたもの、海外からのものもあるし、猫にちなんだものもあり面白い。

「夏目漱石 美術を見る眼」にもあるように自身も絵を描くのが好きで、自己表現であると絵を位置付ける漱石が、絵はがきを大切に残していることが頷ける。

 

それにしても、友人弟子や、知り合いの作家や新聞人、愛娘たち、全国の読者、、、と多岐にわたるし、その交流を思うと持病に悩まされていたにもかかわらずマメな人だったんだろうなぁと思える。

 

絵はがき好きの私も、美術館へ行ったりすると必ずと言っていいぐらいに求める。

そして、良いなぁ〜と購入した絵はがきの何枚かは友人たちへ送っている。

それでも、これだけは〜と手離さないものも確実にあるのだ。

 

と云うわけで、今回もさっそく金沢大学で学んだ友人に一枚出しました。

室生犀星記念館で求めた分。

友人の手元に届くのは下差し

右上の絵はがき。

 

手紙と違い葉書(とくに絵はがき)って書くスペースが限られているから、書きたいことを凝縮させる必要があるので、面白くもあるしちょっとした断捨離気分も要るよねぇ。

伝えたい部分はモチロンだけれど、曝されている感があるから、ちょっとした緊張感と遊び心も。。