NHKのニュースで、ジョージ・バトラー氏の取り組みを知る。
イギリス生まれのイラストレーター、ジャーナリストである氏は、2006年にアフガニスタン駐留のイギリス軍に同行して以来、世界中の紛争地帯や難民キャンプ、被災地を訪れ、その場でペンと水彩絵具でスケッチしながら取材している。
防弾チョッキをつけた胸の前にスケッチブックをかまえた姿である。
戦禍のウクライナで生きる人たちの姿を描き、その言葉に耳を傾けた一冊である![]()
バトラーに描かれ証言した人たちの言葉は24の章に収められているのだが、その年齢は99歳から4歳までとはばひろい。
その立場も "4世代にわたる一族の最年長" から "本を集めるひと、錠前師" "医師" "サッカーファン、ボランティア、志願兵、救護要員" "クラゲ飼育員" "音楽を学ぶ学生、通訳" などなど市井の人々だ。
戦争に翻弄される彼らは、皆んな名前を公表することを選んだと言う。
「われわれは、平和と、自由と、戦争のないよろこびを夢見ている」と、敢然と抵抗をし続けているウクライナ市民との対話から、彼らの誇りと希望をみつけるのだ。
アメリカのトランプ大統領が仲介して和平協議に持ち込もうとしている今も、ロシアの空爆は止まない。
むしろ全体主義国家が、より一層の結束を固めつつある状況にすらなっている。
全体主義国家のロシア、中国、北朝鮮に囲まれている日本、自民党の総裁選びに振り回されている現状にため息をつく。

