SAOスピンオフ作品として
発表されアニメ化されたGGO
ですが、
個人的な感想ではSAOと比べると微妙、
という印象が最後まで拭えませんでした。


なので、雑記レビューもほとんどすることはなく、
全部見終えてから総評をメインにと思いました。


何故、そこまでツボらなかったのか?
批評する身としてこれを語らねばなりません。



レンは可愛いし。



フカ次郎は面白い。

銃撃のドンパチものとして
アクションシーンもなかなか良い出来である。


しかし、ストーリーの薄さが問題になりました。

第1回のスクワッドジャムが終了した時点までは
まだ良かったのですが、
早速、第2回が開始されるとなって、
( ,,`・ω・´)ンンン!?となりました。


で、原作を読んでいる方の情報で、
アニメ終了後の展開も、第3回、第4回と
スクワッドジャムを繰り返すだけの展開と知って、
物語としての薄さを確信してしまいました。



正式名称
「ソードアート・オンライン オルタナティブ
ガンゲイル・オンライン」

は、オリジナルのSAOの
ファントム・バレット編の舞台である
GGOの世界観で繰り広げられるストーリーです。

書き手はSAOの川原礫ではなく、
時雨沢恵一です。

何故、時雨沢がこの作品を
手掛けることになったのかというと、
ネット小説だったSAOのデス・ガン編を
商業小説のファントム・バレット編として再編するにあたって、
銃などの知識を時雨沢が助力した
と記憶しております。

時雨沢本人もオリジナルの小説の書き手であり、
SAO本来の担当絵師であるabec(BUNBUN)ではなく、

 

GGOの挿絵は当時から時雨沢とコンビを組んでいる

黒星紅白が担当しています。

 

 


と、前置きが長くなりましたが、
ここから理由の説明。

オリジナルのSAOを見た(読んだ)方なら
わかるとは思いますが、
SAOは総じて「命」をテーマにした作品です。



アインクラッド編は
ログアウト不可能、HP全損で実際に死ぬゲームに
囚われたゲーマーたちが、その中でどうやって生活していくか?


実際に死ぬとわかっていながらPK(プレイヤーキル)をする

悪とどう対峙するのか?
というのを描いています。



フェアリィダンス編は
アインクラッドから生還しないアスナを
救い出すための物語、
つまりアインクラッド編の延長線上なので
生死に関する内容はありませんが。



GGOの舞台となるファントム・バレット編は、
命に関するテーマとして、かなり比重を強くしています。

幼い頃に正当防衛とはいえ、
人を実際に殺してしまったシノンと、
SAO時代にPKプレイヤーのHPを全損させて
生命を断ってしまったことのあるキリト。

この2人の苦悩を描いています。

ラストはシノンのかつての行動によって
救われた命もあるという結末に意味がありましたね。



マザーズロザリオ編はモロですねw

生まれながらにして患っている病気によって
近いうちに死ぬ運命であるユウキが、
この世界で生きた証を残し、
それをこれからも生きていく人へ継承していく物語。




アリシゼーション編は人工的に生み出された、
魂から抽出された本物の生命フラクトライトの

存在意義を巡る話です。


こうしてみると、
SAOは全般的に「命」の重みをテーマに
描いているのがわかりますね。




対するガンゲイル・オンラインはどうかというと…。


頭のおかしい基地外女が
ゲーム内で死んだら自殺してやるー!

とのたうち回っているだけなんですよね。
(´・ω・`)


そこがあまりグッときませんでした。


もう1つの理由としては

この作品を手掛けた時雨沢恵一について、です。

時雨沢恵一といえば…。


キノの旅


「アリソン」シリーズ
の作者なわけですが。

「キノの旅」に関してはアニメから入り、
原作もいくつか読んでいる私ですが、
非常にメッセージ性のある作品なのです。

そんじょそこらのラノベ作家にはない、
「重み」を感じさせてくれます。


そんな時雨沢が書いているのだから、
と期待を込めてGGOのアニメを見たわけですが、
時雨沢が得意分野としているメッセージ性を

GGOから感じることはできませんでした。

原作の続きが第3回、第4回の
スクワッドジャムと続いていることから
単純にミリタリーマニアな側面を
ひたすら書き続けたいという願望が
現れているだけの作品?

という印象です。


私にとってオリジナルのSAOと
時雨沢恵一の他作品を知っている
だけに、
どうしてもこのフィルターから逃れることができず、
GGOはつまらなくはないけど
めちゃくちゃ名作であるとは言えない、

という感想になってしまいました。


スピンオフ作品というのは、
オリジナルの知名度がある分、
手に取ってもらいやすいというメリット
と、
オリジナルの良さを損なえば
マイナスな印象しか残らないというデメリット

両方を抱える諸刃の剣なのだなと私は思いますね。

そのことは、アポクリファの感想記事も
読んでもらえればわかると思いますが。


さて、不満だけで終わらせるのもアレなので、
雑記の時に思ったものの書き記していない感想を
述べて終わりにさせてもらいます。


5話でピトの恐ろしさを泣いて語るMさんに対して。


またまた御冗談を!
という印象しか持ちませんでしたが、
第2回でピトが参戦してからガチかよwwwと思いましたw

モブ連中に対しては鬼畜な所業をしても笑えるレベルでしたが、
死にかけて発狂するシーンや
フカ次郎を嬲り殺しにするところあたりから、
ピトには不快感しか残らないなという印象。




もう1つは、スクワッド・ジャムが個人戦ではなく
プレイヤーのデメリットを他のプレイヤーで補える
団体戦であるとはいえ、

AGI特化型のレンが大活躍

していることについて。



ファントム・バレット編の犯人の1人である
新川恭二(シュピーゲル)は、有名プレイヤーの発信した

誤情報によってAGI特化型に成長させてしまい
GGOではRMTができないほどに通用しなくなり、
その有名プレイヤーがSTR型にして、
BoBで優勝してインタビューに出ている姿に嫉妬。


SAO時代にPKギルドの一員だった兄と組んで
STR特化型のプレイヤー殺しの凶行に走ったわけですが。

レンが活躍しているのだから、
シュピーゲルは単純に

努力不足だったんじゃね?
とか思うわけでしてwww


少年院に入っているであろう新川恭一に対して、
『レンっていうAGI特化の子が
GGOで大活躍しているんだけど、
NDK(ねえ、今、どんな気持ち?)』




と言ってやりたい衝動に駆られましたwww

 

 

 


人気ブログランキングに参加しています!
応援クリックよろしくお願いします!!

人気ブログランキングへ