主人公の高宮菜穂が

2年生になった4月の始業式。
10年後の未来の自分からの手紙がやってくる。

 

内容は10年前の当時(つまり今の菜穂)、
ある後悔をしており、
その後悔を味わってほしくないという
願いが書かれていた。

 

東京からやってきた転校生・成瀬翔を
菜穂が好きになること。
しかし翔がその冬に事故死してしまうこと。

 

翔を死なせない未来を作ってほしくて、
その対処法などが書かれていた。

 


若干のファンタジー要素が混ざった青春物語ですね。
甘酸っぱさがちょっとこそばゆい作品です。

 

今回、ちょいと

毒を巻き散らします

のでご注意ください。

 

 

 

 

 

 


この作品、
登場人物にはたびたびイライラさせられました。

 

特にメインキャラである
菜穂
酷い。

 

 

翔は両親の離婚歴、母親の自殺という
精神ダメージを負っており、
(元から豆腐メンタルなのだろうけど)
ウツな状態なのは理解できます。

 

 

しかし菜穂、お前はダメだ!

 

いつもウジウジしていて、
行動力がなくてイライラする。

 

周囲の仲間たちに支えてもらわないと
何もできず、
かといって支えてもらった恩も返せない。

 

よくこいつら(4人)、
菜穂を友達でいられるなw

と思えるくらい魅力がありません。

 

 

 

 

菜穂の何がいけないのか?

 

具体的に説明しますと…。

未来から届いた自分への手紙。
何故、小出しで読むし!

 

まずは最後まできっちり読んで
状況を確認しろよ!

 

小出しで読む意味がわからない!

 

 


中盤で詰み状態

(自分だけでどうにもならない)

になるまで、
手紙のことを仲間たちに
打ち明けないのはなんで?

 

厳密には須和の方が「手紙、届いた?」
聞かれたのであって、
菜穂から打ち明けたわけじゃないし。

 

 

悪戯と思われるから打ち明けなかった?
菜穂の仲間たちに対する信頼って
その程度のものなの?

 

万が一、信じてもらえなくても、
少し先の未来の手紙の内容を

試しに仲間たちに話して、
その通りに事が起きれば

仲間たちも信じるしかなくなるでしょ?

 


時折、未来の仲間たちのシーンが描かれて、
菜穂は須和と結婚して子供もいて、
須和が凄くいいやつすぎて、
こんな素敵な旦那がいる

未来の何が不満なんだよ!
とも思いましたね。

 


翔に片想いしていた菜穂だけでなく、
他の仲間たちも満場一致で翔を救いたい

と考えていたことについては、
翔の死が事故ではなく自殺だったという
展開が知らされたところで一応溜飲が下がりましたが。

 

 


あとは須和がね。
いい人すぎるのがね。

 

菜穂と結婚して子供もいて、
その妻が昔の好きだったやつが
死んだことを後悔しているのを
目の当たりにしてニコニコしているのはw

 

翔が自殺という事実が出るまで
(満場一致で翔を助けたいとわかるまで)
この展開は気持ち悪かったです。

 

 

 

さて、その須和ですが、
彼もまた未来の自分から
手紙を受け取っていました。

 

しかし、その内容がね。
菜穂と翔の応援をしてやってくれ。

 

はぁ!?(゚Д゚)

と思いますわw


そりゃこの世界がパラレルワールドで、
未来の須和は過去改編しても何も痛まない
(自分が菜穂と結婚して子供がいる事実は変わらない)

からいいでしょうけど、
高校生の須和が

これを受け入れられるか?

 

自分が好意を寄せている

女を他の男に譲れ、
ですよ?


私なら速攻で手紙を

千切って捨てますわw

 

 

 

 

私がこの作品について不満があったことは、
ストーリーを重視するあまり、
そのストーリーに沿うように
登場人物の動きを

不自然に制限している

ところです。

 

常識的に考えて、

このキャラクターは

こういう行動には出ないだろ!

というところを、ストーリーを優先するあまり、

無理な行動を強いられている。

 

 

 

例を1つ挙げますが、
5人全員が手紙を

受け取っていたのに、
そのうちの誰一人も

(菜穂を含めて)
序盤で他の誰かに

手紙の存在を打ち明けない。

 

これってすごく不自然なんですよね。

ストーリーを重視するための、

ご都合主義な展開と思わざるを得ない。

 

 

 

 

 

 

☆代替案


ストーリーのためにキャラクターを

犠牲にしない作品の描き方は無かったのか?
ということを、勝手ながらこれから書いていきます。

 

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☆送られてきた手紙について

 

ストーリーを面白くするために手紙の内容を

一度に暴露せずに小出しにしたいのであれば、
菜穂自身にそうさせるのではなく、
未来からは日記帳が届き、
時間経過とともに、
近い将来の内容が
浮かび上がってくるようにする。

 

こういう設定ならば、
先の内容が読めなくても不自然ではありませんよね?

 

そもそも未来から手紙が届くということ
そのものがファンタジー要素なのだから、

日記に文字が浮かび上がったとしても
問題はありませんよね。

 

 

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☆未来の菜穂の境遇

 

翔を死なせてしまったことに後悔する
未来の菜穂が過去を変えてもらいたくて、
手紙を送るのであれば、
未来の菜穂は

独身である方が良かった。

 

翔の死後、須和と交際することにはなったが、
菜穂は翔の死が忘れられなくて、
須和もそんな菜穂を見ていられなくて、
結局は分かれることになった。

 

しかし男女として交際は終わったものの、
友情は変わらず、
依然として仲間5人で行動している。

 

こういうので良かったんじゃないかなーと。

 

 

須和にしてみても同様です。

翔が死ななければ、
菜穂は傷つくことはなかった。

 

翔が生きる世界では、
菜穂と翔が交際する可能性は高いが、
少なくとも翔の死を悼む菜穂の姿を
見ることはなかっただろうし、
もしかしたら自分にもワンチャンはある。

 

そして菜穂が翔ではなく

自分を選んでくれたなら、
翔の死を悼まないわけで、
きっと幸せな生活を送れていたはずだ。

 

そのことに後悔して、
須和も過去の自分に手紙を出した。

という流れにするとか。

 

 

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☆全員に送られていた手紙

 

全員で手紙を精査しないのであれば、
未来の全員が書いたとしても、
それがすべて菜穂のみに届く設定

にした方が良かったですね。

 

それか基軸となる菜穂と須和のみに絞るか。

 

 

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☆障害が弱すぎた

 

菜穂と翔をフォローするメンツ、
須和をはじめとする4人の保護力が高すぎて、
普通にやれば翔を死なせない方向へ進めるのが

イージーモードなのです。

 

そのため、

菜穂や翔を一層ヘタレに描写

することでわざとハードルを上げ
ストーリーを難しくしていた

ように思えました。

 

これはメインキャラクターの格を

 

下げているので、
魅力的に映らないという欠点

に繋がります。

 

実際、特に菜穂にはイライラさせられっぱなし。


ストーリーが気になるから見続けたものの、
リゼロとは違う意味で胃に優しくありませんでした。

 

 

 

ストーリーを難しくするのに、
主人公側を弱くするのではなく、
障害になる敵を強くすべきでした。

 

 

まず、うざねる先輩が
それほど強キャラで

なかったのがダメ。

 

翔をNTRされたことを根にもって、
うざねる先輩が取り巻きの親衛隊(男)を

使って菜穂を襲わせるくらいのことを

しても良かったですね。

 

そして菜穂はそれを跳ね返すくらいの
反骨精神を発揮する。

 

 


他には菜穂を好きで好きでたまらない
ストーカーを登場させて菜穂を襲ってくるとか。

 

この場合、翔を攻撃対象にするのは通例ですが、
翔のメンタルの弱さを考えると
下手に攻撃させるわけにはいきません。

 

翔にそんな障害を跳ね返す能力があるのなら、
そもそも自殺なんてしませんし。

 

もしくは翔を攻撃対象としてきたストーカーを

須和や荻田くんが未然に防ぐとか。

 

 

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とまあ、もっと色々とやりようがあったなー
思わずにはいられませんでした。

 

キャラクターの魅力がなくて

ストーリーを本格的に楽しめなかったのが

この作品最大の欠点です。

 


最後に…



なんか似てるwww

上は「アオハライド」の馬渕洸。

 

 

 

 


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