山木さん


亡くなって3週間になりましたが。


日本では未曾有の大震災でみんなが心身ともに病んでいます。


どうかみんなをお見守り下さい。



お通夜で昔のチームメイトと会って寂しい思いも懐かしさと相まって分散されました。


集まったのはみんな後輩。


同級生はみんな地元を離れてるから通夜や告別式に参列することは許されませんでした。


部長として、代表という気持ちで参列させていただきました。



ただ、山木さんの死をきっかけに同い年のチームメイトがみんな電話をくれました。


やっぱりみんなショックを受けていました。


俺が病気のことを知っていたから、なんで教えてくれなかったって言うやつもいました。


俺だって、ホントに死んじゃうとは思っていなかったし、思いたくもなかった。



電話では山木さんの思い出話から始まり、やっぱなつかしい記憶がどんどん出てきて。


まだみんな仲間だ。


そりゃそうだよね。


山木さんの指導の元、あんだけ本気で戦ったんだ。


みんな山木さんのこと、ずっと恩師だと思っているし、山木さんはうちのチームに愛をくれたし、本気で褒めて本気で怒ってくれて、本気で遊んでくれた。


だから強くなったって思っている。



楽しかった。



チームとして強くなるのが実感できたし、成績にも現れた。



悔しいなあ。


死ぬ前に、当時のみんなでバスケして、山木さんを囲んで酒でも飲みながら思い出話したかった。



みんなと話せば話するほどそんな思いが強くなった。


山木さんの奥さんに言われた言葉がうれしかった。


「君たちにはじめて男子に指導して...それがとってもおもしろかったみたいだよ」って。



みんなと話をして決めました。


追悼の意を込めて、当時の部員できるだけ集めて、バスケ、やります。


そして飲みます。


天国から見ていてください。


というか、ヘタクソになったみんなの姿を見て、あのでっかい声で笑っててください。


よろしく。