まずはこのたび3月11日に起きた大震災の被災者の方々へお見舞いを申し上げます。
そして被害に遭われて亡くなってしまった方のご冥福をお祈りいたします。

地震、雷、火事、親父

とはよく言ったもんで。

自然の怖さを身にしみて覚えた。

それは日に日に大きく深く自身に刻みこまれてゆく。

地震で起きた津波。

ものすごいスピードとパワーで村ごと飲み込む。

人々の生活や思い出を容赦なく無惨に切り裂いく。


世の中、金で買えないものはあるってことだ。

テレビのインタビューで、避難所で暮らす小さな女の子が言っていた。

「今までの生活がいかに幸せだったかと思います。家があって、家族がいて、食べ物があって、笑顔がある。今まではそれが普通のことだと思っていました。でも今はそれがすごく幸せなことだったのだと思います。」

だぶん小学生の中学年くらいかな。

いくら苦難を乗り越えて人は強くなるとはいえ、そんな子に身を持ってこんな道徳を教えるなんてあまりに酷なことではないか。


俺も家族を持つ。

海の近くに住む。

地震や津波は自然の摂理であって、人の力でやめさせることはできないが、備えることはできる。

今回備えていても犠牲になった人はいるかもしれない。

でも備えていたから助かった人もいるかもしれない。

家族を守るためにも、備えは父の義務であると思った。


そして、直接的な被害の少なかった我が地域。

しかしこの地震の影響は計り知れず、物流が滞り、燃料や食料が不足している。

風評被害もはなはだしい。

人々に安息の日々が戻るのはいつになるのだろうか。

そう思いながらも日々テレビを通して厳しい現実に目を向けている。