昨日のK-1韓国大会。


今年GP4連覇のかかったシュルトとピーターアーツの試合、おもしろかった。


シュルトは強いけど、個人的にはあまり好きな選手ではないし、そういう考えをしている選手やファン、関係者は多くいる。

強すぎるという言い方もできるけども、でもヒョードルが強いというのとまた違う。

身長がデカイ上に空手の前蹴りとクリンチで相手を寄せ付けない。

つまらないのだ。


そんなファンの声に答えたのが昨日のピーターアーツ。


K-1選手としてはもはや引退してもおかしくない。37歳。
桜庭もそうだけど、このくらいの年齢の選手は、オレが20歳頃に最強だった選手達で、だから思い入れも強く、応援してしまうのかもしれない。


初期のK-1をアンディフグやベルナルド、ホーストや佐竹と共に支えてきている男。
みんな引退か第一線を退いているのに未だ毎年GPの決勝に出てくる。

スゲー男だ。

そして昨日はアグレッシブな戦い方でシュルトを判定ながら倒した。

また年末の決勝戦に出られる。


ホント、ここまできたら優勝してもらいたいと思うわ。

しかし決勝戦の相手はバダ・ハリ。

ガンバレやー。



アーツのいい話をひとつ。
数年前のK-1オランダ大会。
メインイベントではアーネストホートVSボブサップ
ホーストにとっては、地元での引退試合のはずだった。

当時ボブサップはK-1に参戦ごホーストを二度倒し、総合でも結果を出し絶頂の時だったのだが、この日、試合直前になってドタキャンをした。

理由は不明だが大人の話らしい。

メインイベントの試合が出来ないというピンチを迎えたK-1。

しかもホーストの地元でありホーストを見に来た客が殆どで、これで試合をしなかったら損害は大きすぎる。

そこで白羽の矢がたったのが、当日TVの解説者でスーツを着て会場にいたピーターアーツ。

彼はK-1を愛する気持ちでそれを了承。

急遽メインのリングでホーストと戦ったのだ。
トランクスは誰かに借りたらしい。
普通はコンディションとか怪我を考えればありえないっすね。


そしてガチンコ試合をしてK-1を救ったのでした。

人柄が表れてますね。

おしまい。


そんな色んなことを思うと、ピーターにはがんばってもらいたいなーと思うのでした。