

ワイルド・ソウル(上・下) 幻冬舎 垣根涼介著
この夏休みはこの本を読んだ。
「この文庫がすごい!!2007年版」ベスト20の第3位。
ってそんなのはどーでもいいのだけど、この前に垣根作品を読んだ後に弟からこの本の推薦があった。
かつて弟からの推薦本で外れはない。
読み始めは、んーって感じだったけど、どんどん吸い込まれて一気に読んでしまった。
弟がいうように非常に考えさせられる作品。
キーワードとなるのが棄民政策。
政府が自国の国民を捨てるってことだ。アマゾンの奥地へウソをついて連れてって、自力では脱出不可能な状態の所においてくるのだ。
しまいの果てにはパスポートも没収しもうその人はその人として生きて行くことができなくなる。
事実としてこの日本にそういう歴史があったのかどうかだが、総合的に考えてなくはなかっただろうな。
ホント、読み終わって1週間くらいたつけど、未だにちょこちょこ思い出してはウィキペディアでなんか探したり考え事したりしてしまう。
映画化が決まったそうだ。
どーやって映像にすんのかなあ。
それはそれで楽しみではある。