世の中には自分の能力を磨くための術をまとめた「ライフハック本」が販売されていますが、一通りは読んでみても、なかなか実践できない人も多いのではないでしょうか。
かくいう私もそのひとりで、わかってはいても本に書かれているとおりに実行ができません。仕方がないので、私は使えそうな部分だけを抜き出して自分のものにすることにしています。それがここで紹介する「実践的ライフハック術」です。

記念すべき第1回目は、私が考える時間術についてお話したいと思います。


●生きた時間と死んだ時間
現代社会は IT 化が進み、いつも時間に追われている人も多いことでしょう。「時は金なり」ということわざが昔からあるように、時間は水や空気のようにタダで手に入りながらも非常に大事なモノです。お金と同じように時間には、生きた時間と死んだ時間があります。

生きた時間とは、生活や仕事を遂行するうえで欠かせない時間のことです。ふだんの生活を考えてみると、食事や睡眠の時間は仕事だけでなく、充実したプライベートを過ごすうえでも欠かせません。仕事を効率的に進めるために資料などを集める時間も生きた時間です。

逆に無駄な時間は、わかりやすくいうと「ダラダラ系」です。日常生活では、何もしないでゴロ寝をする時間、目的なしにテレビを見る時間などがあげられます。仕事では、非効率的な仕事の処理、要領が悪い会議、無駄話が多い電話やメールなどがあるでしょう。とはいえ、会議も電話も外せないものがあるのも事実です。

まずはダラダラ系からカットできる時間を見つけて、効率的な時間の過ごし方を考えてみるだけでも、1日の時間の過ごし方が変わっています。


【01】タスクで時間を考える
プライベートでも仕事でも、必要なタスクを列挙してメモしてみます。私は出社時にその日のタスクを簡単なマインドマップで書き留めておきます。次にそのタスクに必要な時間を概算し、優先順位を付けて順番にこなしていきます。マインドマップでは、優先すべきタスクは少し太めの線で表現しています。

マインドマップ



【02】時間を整理する
資料作成や連絡事項、会議など、同じ種類の仕事はなるべく連続させて処理するようにします。名刺の整理や机の片付けなどの細切れの時間はタスクとタスクの間で処理します。

たとえば、会議と会議の間の5分程度の空き時間に名刺を整理したり、電話を済ませるなどです。わかりやすくいえば、名刺整理などはわざわざ時間をとるのではなく、空き時間に処理すればよいということです。


【03】集中して処理する
大きな仕事はテンションを上げて一気に処理します。音楽を聞くのも良いでしょうし、仕事が終わってからの食事などを想像するのも良いでしょう。時には、自分へのご褒美というのも考えるべきです。


ここでは時間を有効活用するためのテクニックを3つだけ挙げましたが、実際にやってみるとなかなか難しいものがあります。まずはひとつでもよいので、実行してみることから始めてみましょう。
時間を意識するだけでも、日々の生活は変わってくると思います。