この世にはモチガツオという謎の個体が存在します。
ただ新しいだけでモチモチした食感のカツオは時間が経つとすぐに身がしまり、
ゴリガツオ(ガシガシした食感でとても臭いカツオ)になる場合もあります。
しかし、モチガツオはどんなによく研いだ包丁でもなかなか入らず、
切り口も歪で盛り付けも写真のような感じになってしまいます。
でも、これは10段階中の6か7。
完璧なモチガツオは良くできたお餅を茹でて、トロトロになったところに包丁を入れるくらいに切りにくい。
そして、いつまでたってもそのモチモチ感は無くなりません。
もちろん、臭みも出ません。
もう亡くなられましたが、近くの漁村にすごい目利きのおばあさんがいてたそうです。
その人が言うには「見ればわかる」とのことだそうです。残念ながら企業秘密?な感じでどこをどう見ればわかるのか?
的確にモチがつをを見抜けたそうです。
もしかしたら違う品種なのかもしれない。
グレだって昔は尾長グレも口太グレもなく、一括りにグレ。
そのうち区別され始めましたが、尾長グレにも何種類かあります。
イズスミだってそう。
魚の目利きは本当に難しい。
しかし、今日のモチガツオは本当に美味しかった!10段階中10のモチガツオにまた当たりたいな♪
漁村界隈で生まれ育った僕も今まで5回くらいしか当たったことがありません。