台風10号クローサーによって齎された被害は甚大です。
台風の進路、気圧などを見てみるとそんなに大したことはないのでタカを括っていました。
しかし、速度が遅いうえにしつこく降る雨の力が稲に加わり、台風が去ったあとには倒れた稲の姿が・・・
ちなみに、この写真は私の田んぼではありません。
ご近所の農家さんの田んぼです。
▼品種はコシヒカリ。
稲を育てるのがとても上手な農家さんなのですが・・・
やはり、植え付け後からの日照不足で稲が徒長気味だったのが原因だと感じます。
ただ倒れただけならまだしも・・・
▼台風に乗ってやってくるウンカ(小さな害虫)によってこんなになってしまいました。
あまりにもひどい。
▼この田んぼは全滅です。
肥料、燃料費、手間、苗づくり・・・今までの苦労と経費がすべて水の泡です。
▼アップで見るとこんな感じ。
実入りが悪くて刈るのを諦めたそうです。
この田んぼの農家さんは人の田んぼの稲刈りを請け負っている業者さんでもあるので稲刈りが進まず、
コンバインもトラブル続き。
「もう、どこかに行ってしまいたい」と、こぼしていました。
本当にお気の毒です。
▼こちらはキヌヒカリ。
ウンカにやられたから坪状に枯れるのか?それとも、倒れたところにウンカがつきやすいのか?
見たところ、倒伏した稲や元気のなくなった稲がウンカによる被害を受けているように感じます。
同じ田んぼなら倒れている稲が被害を受けているように感じます。
▼これは私の慣行栽培キヌヒカリ
部分的に倒れましたが、運良くウンカの被害を免れています。
▼これは自然栽培のササシグレ
湾曲倒伏しています。
でもべったり根元からコケていないので今後台風が来ない限りは無事に収穫できそうです。
▼こちらは無農薬・無化学肥料のつや姫。
植え付けが遅かったのですが、それがよかったように感じます。
台風が来た時には稲穂が出て花が咲き終わった頃でしたので、稲穂も軽くて被害を免れました。
今年の紀南地方のコシヒカリは概ね壊滅状態です。
年々作りにくくなる稲・・・天候次第とはいえ、本当に悪くなる一方です。
しかし、こればかりは天候次第なので人間にはどうすることもできません。