今年もササシグレの田植えの時期になりました。
15年もの間稲作をしていない田んぼだけに水利面でトラブルがあり、水が来ないかもしれない事態が発生・・・
その間にヘアリーベッチは花が咲いてしまいました。
ヘアリーベッチはアレロパシー(他感作用)と緑肥としての利用をされているマメ科作物です。
昨年の晩秋に種を播いたのですが、さすがに15年以上も休耕田にしていただけあり、ヘアリーベッチの生育がすごくいい!
と、喜んでいたのですが、苦労はここからでした。
なんとか水を引けるようになり、いざヘアリーベッチを粉砕!
▼草刈機も刈っている本人も全身緑色になりました^^;
いつもはこれでうまくいっているのですが、何しろすごく生育がいい!
その上、花が咲いたので栄養成長から生殖成長に移行し、ベッチの茎はかなり粘くなっています。
おまけに匍匐している茎の層は10cm近くにまで堆積しています・・・
とりあえず、トラクターで鋤き混んでみるとします。
▼うまくいくかな〜?
しかし〜
▼10mも走るとベッチの茎はロータリーに絡みつきます。
ロータリーの回転速度とか走行速度とかいろいろ調整してみましたが・・・
▼ほとんど変わりません〜^^;
ということで、やっぱり昔からある慣用句の「急がば回れ」を実行するとします。
▼まずはベッチの根っこを地面から鎌で切り離してロール状に。
それを草刈機(ナイロンコード)で粉砕。
2日ほどかかりましたが、なんとかトラクターで鋤きこむことができました。
▼NPK肥料は無施肥ですが、ミネラル肥料を与えます。
以前使ってすごく美味しいお米ができ、倒伏にも強かった北海道は富良野産のミネラル肥料「マインマグN」です。
JAS有機規格別表1適合資材です。
別表1とは「植物及びその残さ由来の資材」ということです。
▼この田んぼは周囲に田んぼがありません。
周囲は民家、休耕田、造成したままの空き地です。
農薬のドリフトがなく安心。
▼田んぼに水を入れて代掻き開始!
田んぼの地主さんがおしゃるには水持ちがとても悪いとのこと・・・
きっちり代掻きして水漏れがないようにしなければ。
▼コンクリートの畦はガタガタに割れているので畦塗りとかではだめっぽいです。
なのでアゼナミを周囲に設置することにしました。
これでようやく田植えができます。
長かった〜〜
▼今年のササシグレの苗
これは10日くらい前の写真です。
▼今ではこんな感じ。
根を切らずに捌くと根の長さと地上部の長さが同じくらいです。
▼田植え開始!
かなりの大苗になっていますけど、葉をカットせずに植えるとします。
種モミはスカスカに薄く播いているので葉が長くても詰まることなく植えられます。
ただ、根っこが切れると葉が長いので水分を供給できずに一旦しおれてしまいます。
▼条間も株間も30cmの疎植栽培です。
1株あたり概ね1〜3本です。
▼枕部分は手で植えます。
それはなぜかといえばこの田んぼは高低差がかなりありまして、
枕部分の水深が10cm以上を確保しにくいからヒエがわんさか生えそうだから除草作業を考えると活着の早い手植え。
▼田植え完了。
5月22日に植え付けし、補植が完了したのは5月25日です。
ヘアリーベッチのアレロパシー効果で10日くらいは草は生えにくいと思いますが、早めに除草開始します。
▼チェーン除草機を作ってみましたが、もう少しチェーンを足して改良を加えようと思います。
田んぼのすべての面にチェーンが当たるのですが、チェーンが少ないので攪拌しにくい気もします。
さて、お次はつや姫の田植えです。