
さて!いよいよ最後の田んぼの手抜き除草開始です。
手抜き除草といっても、手を抜くわけではなく、念入りに手で1本1本草を抜きます。
それにしてもすんごいコナギですね〜〜!(@_@)
この田んぼは田植え後3週間くらいは本当に草なんか生えていなかったのです。
それが・・・気がつくとこの状態!
今年は5枚の田んぼで稲作していますが、田んぼによって除草方法、代掻き方法を変えています。
今回除草するこの田んぼは水を張った状態で間を空けて3回代掻きしています。
そして水をたっぷり張ったまま田植えしています。
除草剤を使う慣行栽培をされていらっしゃる方から見れば「もっと水を落としたほうがいいよ」と思われる事でしょう。
でも、除草剤を使わない私の稲作ではこれでいいのです。
何かヒントを見つけるために様々な方法を思考錯誤します。
さて、田植えの後は自作のビニペットスプリング除草機を人力で引きずって除草しました。
正直言って除草できているのかできていないのかもわかりません。
何しろ、草なんか生えていない状態で除草するのですから。
▼さて除草しますか〜。

コナギはこんなに大きくなっています。
これなんかまだまだ赤ちゃんサイズです。
この後、大きなコナギがどんどん出てきました。
▼厄介なキシュウスズメノヒエも畦際からわんさか触手を伸ばしてはびこっています。

これ、粉々に切ってしまうと本当に厄介なんですよね・・・
▼草退治している間にある事に気がつきました。

稲が草に全然負けていないって事です。
なぜ?
コナギなどの雑草が生えるのが遅かったから?
いえ・・・答えは簡単でした。
コナギの密度がとても薄いんです。
はびこっているように見えるコナギも株の数はほんの少し。
そこからすごい数に枝分かれしているからこんなに見えてるだけでした。
大抵、株間・条間に多くて2〜3本くらいです。
そして、もう一つある事に気がつきました。
▼草の生えているところと生えていないところがくっきり分かれているって事。

その部分の水深を計ってみましたが同じような水深です。
▼ここも!

▼そしてここも!!!

これは!!!
きっとビニペットスプリング除草の圧力の掛け方次第で除草できた部分とできていない部分があるって事?
何れにしても稲がコナギに負けていないというのはいい事です!
それに、ずっと深水管理をしていて中干しもしていないのでコナギが簡単に抜けます。
これなら指先が痛くってもコナギ退治に悲鳴をあげる事はありません。
やはり中干しって草が生えない田んぼやジャンボタニシがいる田んぼ。
大体は除草剤を使う慣行栽培ならではのプロセスですね。
今年行ったビニペットスプリング除草の効果は少なからずあったと確信しています。
その証拠はこれ!
▼今年は畦際のコナギの密度がすごいです。

本来、一番生育がよく感じられる畦際の稲の生育が一番悪くてこんな感じ。
これはまさしくビニペット除草で浮いた発芽寸前の種子が畦際に溜まってそれが発芽したと考えてもいいと思います。
▼これは先日除草が完了した同じ日に同じ苗を植えた田んぼです。

違いは歴然です。
今年の稲作は時期をずらして田植えしたため、
除草作業は本当に長丁場すぎてしんどすぎますけど、すごくいいヒントを見つけられたと感じます。
今年も無農薬稲作技術の向上に向けて一歩前進です!^^