簡易式・人力モミスリ道具の第1弾 | 自然派で行こう♪

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昔ながらの稲作って本当に気が遠くなるような作業です。

収穫してからがこれまた大変な作業。

天日干しが済んだら脱穀します。

これは足踏脱穀機ですが、足踏脱穀機が登場する前は千歯扱きと呼ばれる道具を使っていました。

私も使った事がありますが、なかなか上手く脱穀できません。

しかし、それ以前は竹に切れ目を入れた割る前の割り箸のような道具で1穂1穂しごいていたそうです。

▼脱穀が済んだら唐箕を使って選別します。


ハンドルを回すと唐箕の中に風が起こり、その力を利用して選別します。

中身の詰まっていない軽いモミやワラクズは風で飛ばされ、中身の詰まったモミとに分けられます。

こうして苦労の末に出来上がったモミ・・・

現代ではコンバインが一気にそれらの作業を済ませてくれます。

だからコンバインで刈り取るだけでモミが収穫できます。

あとは乾燥させるだけ。

なんともすごい発明品だと思います。

しかし、うるち米ならいざ知らず、色のついたお米(古代米)はそうもいきません。

モミを玄米にするにもモミスリセンターも色付きのお米が混じるといけないので受け付けてくれません。

なので、自分ちにモミスリ機がないと手作業でのモミスリが必要になります。

もちろん、最後の作業の精米も。


▼私も過去に人力モミスリをしたことがあります。


一升瓶に入れて機の棒でつつく方式。

昔の日本では各家庭でこの方法でその日に食べる分だけモミスリや精米をしていたそうです。

しかし、とんでもなく効率が悪い・・・


▼これは一般的に知られているすり鉢と軟式野球ボールを使う方法。


これもかなり時間がかかりました。

その原因はモミに当たる面積が小さいからだと思います。

少量のモミスリをするにはこういう道具もあります。


▼お米の干し具合を知るための米麦水分計の付属品。


2つのゴムでこすり合わせる方法です。


▼最新の米麦水分計にはハンドルを回すタイプのモミスリ道具が付属されています。


一般的なモミスリ機は2つの回転速度の違うゴムローラーでモミスリしますので、

これはそのミニチュア版でしょうか。

とりあえず、摩擦面積が多くなければ時間がかかるので、

ネットでググって効率の良いモミスリの方法を調べていました。

http://sunday.rec-o.com/tanuki_farm/6247.html

こちらの方がされている方法はなかなか良さげなのでそっくりそのまま試してみます。


▼用意するものはこれだけ


トレーに両面テープにゴムの滑り止めのついた手袋にマットの滑り止めシート


▼滑り止めシートは細目が良いそうです。


見た感じ、かなり柔らかいですので耐久性が心配。

ゴムというよりもスポンジに近い材質です。


▼トレーに両面テープを前面に貼り付けます。


こうしておかないと滑り止めシートがずれてモミスリできないからですね。


▼そしてそこに貼り付けます。


上記の参考サイトでは木の板を使われていましたが、

擦っているうちにモミが少しでも飛び出さないようにトレーを使うとします。


▼お次は海苔の缶の蓋にゴム手袋を貼り付けまました。


これも両面テープを使いました。


▼こんな感じ。


参考サイトでは木片を使われていましたが、身近にあった缶の蓋で代用です。


▼さて、始めますか!


ゴリゴリ・・・

少しこするとみるみる・・・とはいきませんが、結構モミが擦れます。

少なくとも野球ボールを使うよりも何倍も早いと思います。

それは擦れ会う面積が何倍も広いからでしょうね。



▼しかし、モミが弾けて飛び出します。


これを元に戻すのが面倒くさい・・・


▼ということで、ビニール袋の中で作業しました。


袋の静電気のおかげで細かいモミガラも舞ったりしません。


▼いいよいいよ~~♪


それから約1~2分後


▼こんな感じにモミがはずれました。


まだモミガラのついているものも指でこするだけで外れるようになっています。

これは良いんじゃないですか~!^^


▼でも、滑り止めシートの耐久性不足でした。


ゴムではなくスポンジのような材質だったのがダメだったみたいです。

これがゴム製ならもっと早くモミが外れてもっと耐久性があるものになると思います。

材質さえ選べばかなり効率よくモミスリできるようになると思います。

さて、今回の実験を参考にもうちょっと進化したモミスリアイテムを作ってみようと思います。