念願のうまい麦茶を作りました♪ | 自然派で行こう♪

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ついに自家製の旨い麦茶を飲む日がやってきました。

冒頭の竹の収穫カゴに収まっているのは昨日収穫した六条大麦です。

来週の月曜日から4日間雨が続くとの事なので、

収穫出来る状態のものは雨が降る前に収穫する事にしました。

とはいえ、ハサミでひとつひとつ摘むので、1時間かけてもカゴに1/3がやっとでした。

さて、この麦は六条大麦と言いますが、六条大麦とは品種名ではありません。

いわば、トマトで言うところの「大玉」「中玉」「ミニトマト」等の種類です。

私が栽培した品種は「春雷(しゅんらい)」といいます。

初めての麦栽培なので育てているうちに僅かながら知識が増えました。

ということで、麦のお話から入ってみたいと思います。

大麦と小麦の違いってご存知ですか?

大麦は大きくて、小麦は小さい?

私は以前よりそう思っていたのですが、

ところが、そうではないようです。

苗の頃、葉の幅が小麦より大麦の方が大きいので大麦と呼ばれるそうです。

大麦には二条大麦、四条大麦、六条大麦に別れ、「条」とは、

1本の穂軸から出ている麦の列の数に由来するもので、

六条大麦とは6つ出ているからそう呼ばれるそうです。

小麦は小麦粉になり、パン等に利用されますが、大麦はパン作りに利用されません。

それは大麦には粘りの素のグルテンが含まれていないためだそうです。



大麦や小麦等はお米にはない芒(のぎ)と呼ばれるヒゲがあります。

この芒には無数のトゲが存在しています。


▼細かいトゲが光っているのがわかります?
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このトゲは先の方に向けて生えています。

つまり、麦の実の方にはゴミや虫等が侵入しにくい構造になっています

触った感じはウニのトゲによく似ています。

お米の原種にもこの芒(のぎ)があったと言われています。


▼麦穂から一粒とってみました。
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こんな感じになっています。

完熟した麦ほど、簡単に芒(のぎ)がとれてしまいます。

麦茶に必要なのは当然実の部分だけなので、実だけを取り出します。

取り出す方法は、本で調べたところ、ビール瓶で叩くと簡単にとれるとか?

じかに叩くと実が飛び散りそうなので籾袋に入れて叩く事にしました。


▼籾袋の中にいれました。
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モミ袋が黄色っぽいので、麦の穂が更に黄金色に映えます。

空のビール瓶を用意して・・・


▼叩きます!
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ザックザックといい音がします。

袋を回転させながら念入りに叩きます。

叩く事、数分・・・。

さて、麦穂から麦の実が外れているでしょうか?


▼あれ?^^;
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あんまり、というか・・・全く外れていません。

今度は、籾袋ごと揉みまくりました。

コレが本当のモミ袋・・・あ、滑りましたね。orz


▼今度はキレイに外れました♪
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次は穂軸や芒(のぎ)を分別します。

風のある場所で高いところからパラパラと落とすと、

細かくくだけて軽くなった芒(のぎ)や穂軸が風に吹かれて飛んでいき、

下には麦のみだけが残る寸法です。

約30分繰り返し、麦の実だけを取り出す事に成功♪

さて、お次は洗浄です。

ザルに空け、麦の実を水でしつこく洗って細かいホコリを洗い流します。

その後、3日間天日に干します。

想像以上に手間がかかりました。

機械があればあっという間なんでしょうけどね。

この状態で保存しておき、飲む都度焙煎する事にします。


▼こんなになります。
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これは、先日ほんの少しだけ摘んで来た麦です。

穂の数にして4つ程。

これで2杯分はとれると思います。



いよいよ、焙煎します。

本当なら炭火で焙煎したいところですが、

今回はほんの少量なので、フライパンにガラスのフタをして焙煎する事にします。

最初は強火で火にかけます。

パチパチと音をたてながら麦が弾けだしました。

音がしなくなったら中火にしてじっくり炒ります。

どんな感じになったら出来上がりなのか?

なにしろ初めての麦茶作りなのでよくわかりません。^^;

とりあえず、売られている麦茶の色になるまで焙煎することにしました。



そして、ついに!!!


▼じゃ~ん♪
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メチャメチャいい感じに焙煎出来ました。^^

こうなると早く飲みたくて仕方ありません♪

ヤカンにアルカリイオン水を入れて、焙煎した麦を入れます。

強火にかけて沸騰したら火を弱め、6~7分。

そのまま冷まして冷蔵庫に入れて冷やします。


▼ついに出来上がりました。^^
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去年の秋から手間暇かけて育てた六条大麦。

いかなる味なんでしょうか?^^

昔懐かしい香ばしい味がするのでしょうか?



ドキドキしながらひとくち。



「旨さとは甘さ」とはかの有名な美食家、北大路魯山人の言葉ですが、

まさにその通りと、私は思いました。

「香ばしくて甘い。」そしてそれらが合わさり結果、旨く感じる。

砂糖なんか入れなくても麦の持つ甘さが麦茶の中に抽出されています。

お米の甘さににたような自然な甘さを堪能しながら飲み干しました。

焙煎したての麦で作ったからでしょうか・・・

昔飲んだ麦茶より美味しかったです。



次回は麦飯を作ってみたいと思っています。

自家製の新麦飯にトロロ・・・たまらなく旨い様な気がします。

家庭菜園って本当に楽しいです。