稽古で思ったのだけれど
みんな
いろんな環境の中で歌ってきた歌い手さんなので
頼もしい限りなのだけれど
自分は昔どうやっていたのかな?
と考えて
あぁ、オペラのお仕事をいただいていた時には
3ヶ月もほとんど毎日練習していたのだ。。
しかも演出は細部にわたり、
自分は演出家の先生のくれたテーマを
職人の様にこなしていたなぁ。。
と、思い出しました。
若い頃の仕事で、外来のソリストさんを相手に
一つの音ぴったりに駆け込んでほっぺたにキスをする未亡人の役とか
雷を受けて動き出す亡霊の役とか
マニアックに、毎日の稽古で少しずつ
音のタイミング、歩幅とジャンプのときの脚の高さ
手のひらに当たる光の当たり方まで考えて
とても楽しかったけれど
そういう時は演出家の先生の欲しいイメージがしっかりしていたから出来たのだなぁ。
本当に少ない芝居に長~い時間をかけて準備をして下さっていたし。。
たっぷりの手をかけていただいて、有り難かったのだなぁ。。
そのうち合唱のお仕事などでたくさんのうちの一人になると
自分の動きが見つけられずに苦労していたなぁ
とか
そしてソロになると
自分の解釈や役作りで、どんどん違った芝居になるので
この分量を丹念に入れて行くと
一体どれだけの時間が必要になるのだろうと
昔やった不器用で贅沢なお仕事が
いかに恵まれたものであったかを
この年になって
しみじみと感じているのです。