出版社サイト


《あらすじ》

美しい姉妹が暮らすとある屋敷にやってきた「わたくし」が見たのは、対照的な性格の二人の間に起きた陰湿で邪悪な事件の数々。年々エスカレートし、ついには妹が姉を殺害してしまうが──。その物語を滔々と語る「わたくし」の驚きの真意とは? 圧倒的な筆力で第7回ミステリーズ!新人賞を受賞した「強欲な羊」に始まる“羊”たちの饗宴。企みと悪意に満ちた、五編収録の連作集。

(出版社サイトより)


強欲な羊

なんとなーく途中でオチが分かった。楳図先生の『おろち』を思い出しながら読んだ。

背徳の羊

初音と羊子、結局どっちが一枚上手だったのだろうと読んでいたら、あぁーって感じ。子どもが辛い目に遭う話は読んでいてこちらも辛い。

眠れぬ夜の羊

これは騙された!先入観でやられました。まさか逆だったとは…。
実際に自分の身に起こったら…と考えたら主人公が気の毒。幼馴染の秋穂にイライラした。
最後の方が結構笑った。ホラーなことが起こってるのに、全然怖くない笑

ストックホルムの羊

おや?趣が中世ヨーロッパかな?と思ったら、まさかの!

生贄の羊

全ての短編が最後のこの話で繋がった。
全編通して読むと、かなり作り込まれてて面白かった!変態はしっかりやられて安心した。被害者たちはもっと早く〇っとけばよかったのに。

映画『着信アリ』の脚本家さんだったのね。脚本家から転身で小説家になったとか。
他の作品も読んでみよう。とりあえず今借りている『ハナカマキリの祈り』からかな。