インチキでもできることはあります『贋物霊媒師 櫛備十三のうろんな除霊譚』 | 咲羅による作品レビュー

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そろそろ映画も見たいところではあります

 

 

そして、今回はコチラ!!

 

『贋物霊媒師 櫛備十三のうろんな除霊譚』 

阿泉来堂

*ネタバレ注意

 

あらすじ

”今世紀最強の霊媒師”とうたわれる櫛備十三は、実は霊を”祓う”ことができない。助手の美雪にしかられながら、持ち前の洞察力とはったりを駆使し、心霊現象の問題解決に奔走するが、事態は毎回思わぬ方向に転んでいき――。記憶を失くしたサラリーマンの霊、マンションの一室に取り付いた十七歳の少女の霊……インチキ霊媒師が明らかにする、霊たちの秘密とは?異色の除霊ミステリー堂々開幕!

 

 

読み終わって知ったけど

作者が北海道出身

なんか勝手に親近感

 

エピローグの

雪景色がとっても気になったもんで

 

というのも

余りにも綺麗に描かれたので

季節感と雪が降る前の感じ

 

すごくリアルで

てっきり雪の降らない地域が

舞台と思っていたら

雪が降った

 

でも1話の序盤の段階で

何故か外国のイメージ

ついてしまって戻すのに苦労した

 

 

ネットで有名な

霊媒師・櫛備十三

 

その正体は

インチキ霊媒師

 

幽霊は見えるが

祓うことはできない

話を聞くこともしない

 

面倒ごとを回避し

見つけてしまった幽霊を

ほったらかそうとする

 

インチキを咎め

幽霊の話を聞き

力を貸すように

櫛備を説得するのが

助手の躯田美幸

 

とある心霊スポットであったのは

何かを探し続けるサラリーマン

 

話を聞くと

名前

財布を探していること

しか覚えてない

 

家族がいたけど

名前も顔も出てこない

話していくうちに

何があったのかを思い出しつつある

 

そこで

彼がここに居付いてるのは

財布がないから

 

とわかるが

財布の持ち主は殺害され

すでに警察に回収されている

 

しかも彼が犯人とされ

事件が解決している

事実を知る

 

そのせいで彼の家族は

家を追われ

仕事や学校をやめた

 

そこで男は櫛備に

自分の無実を晴らしてくれたら

潔く消えると約束した

 

男の話を聞き

知り合いの警察に確認を取ったところ

持ち前の洞察力を生かし

真犯人を割り出す

 

元々の予定であった

ネットでの生配信を使い

男の無実を晴らす

 

このことが取り上げられ

ネット配信だった番組は

地上波になり

 

あらゆる人から

霊がいるとの

依頼を受けるようになった

 

 

展開は読みやすい

 

分かりやすいけど

それを見越して

少しずつ変えている

面白い

 

心残りは少ないけど

作者は裏も考えてるのだろう

というシーンはあちこちに

 

あれ?

第二巻発売予定だっけか

なんかどこかで

見た気がするんだが

夢かもしれん

 

個人的には3話が印象に

すごく泣いた

兄弟の話だけど

途中まですっかり騙されたね

 

いやーもう

泣いたね

ボロッボロ泣いたね

 

ここまでの3話を通しての

第4話

ついにという感じですわ

 

なんとなく感づてはいた

 

 

ここまでの洞察力をはったりやインチキにしか使えなかったのか

 

 

本編コチラ↓