大学生が集まると碌なことにならない『乙霧村の七人』 | 咲羅による作品レビュー

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様々な作品の感想を書いてます。基本オタク目線です。

 

急にいろんな作品が

見終わる事あるよな

 

 

んで、今回はコチラ!!

 

『乙霧村の七人』 伊岡瞬

*ネタバレ注意

 

あらすじ

かつて乙霧村で、戸川稔という男に一家五人が殺されるという凄惨な事件が起きた。あれから二十二年――この事件を題材に『乙霧村の惨劇』という作品を描いた泉蓮が顧問を務める大学の文学サークルのメンバー6人が、この村を訪ねる。事件当日と同じ豪雨の中、彼らは斧を持った大男に襲われる。閉ざされた集落で一体何が起きたのか!?戦慄のホラー・サスペンス!

 

 

こちらは完全にホラーです

 

タイトルしか見ないで

買ったもんで

ミステリーだと思ってたんです

 

その上

以外と話が進まず

前半は苦労しました

 

そうなっても

絶対最後まで読んでほしい

必ずもう一週したくなる

 

 

オトギリソウ

日本漢名:弟切草

花言葉:怨念・迷信

由来:諸説あり

(参考:Wikipedia)

 

弟切草の名所であり

それが村の名の由来となった

乙霧村

 

7月終わりの

警報も発表されるほどの

大雨の日

 

この村出身の

戸川稔

村でも有力者の松浦家

訪ねてきた

 

この後

世間を震撼させた

大事件を引き起こす

 

乙霧村で起きた事件を元に

作品を書いた

大学教授・

 

泉のいる大学の生徒たちは

文学サークルのイベントで

 

泉ゼミに所属している5人と

唯一ゼミ生ではない1人

計6人で乙霧村を訪れた

 

3年が多い中

一人4年という年上が

混ざった旅行ではあったが

 

道中特段何かが

起こるわけでもなく

女子のわがままを聞きながら

男子の仕切りを聞きながら

 

目的地に向かって行く

 

陸の孤島とも呼べそうな程

隔離された村に向かい

作品と現場を合致させていく

 

どこも古く

ひっくり返したように

荒れているのに

 

当時松浦家が住んでいた家

綺麗に掃除されていた

 

夕立が来そうな空模様に

暗くなる前に帰ろうとするが

一人の女子が

悪戯を仕掛けた

 

仕掛けは簡単な

おもちゃの斧を頭に付け

それっぽい化粧をしている

だけなのだが

 

場所が場所のため

悪戯すると

知らなかったものは驚く

 

そんなことをしていると

一人の男がそこに立っていた

弁明しようとするも

急に殴ってくる

 

狭い村を逃げ惑う学生と

それを追う斧を持った男

 

 

人と事件が多くて難しい

 

村の立地の説明から

クローズドサークルかなと

思って事件が起きるのを待ってたら

13日の金曜日が始まった

 

斧持った大男が追いかけて来る

逃げ道は一本の橋

 

しかし橋の前には

獰猛なが待ち構えている

 

狭い村と言えど

音や光を出すことはできない

雨で視界の悪い中

バラバラになってしまった学生ら

 

揃って逃げることはできない

 

電波も届かない村では

助けを呼びに行くしかない

 

程よく仲の悪い

3年たちが協力するはずもなく

追い詰められていく

 

パニック小説ですね

 

ここの

ハラハラホラー感は凄い

ただ仲悪すぎて進まない

 

映画で見ると

仲悪くてもそこまで嫌にならないんだが

自分で読むと別なんだな

 

ただ解決篇が面白い

 

読んでた時の

ちょっと違和感な部分

の全てに説明が付く

 

それを知ったとき

もう一週したくなるのだ

 

 

解説にすごくうなずいた。ここまで読んで。

 

 

本編コチラ↓