今朝の新聞のくらし欄。
読者からよせられたコーナー。
地方紙だが。
介護施設で働くその人は、最近きれいな夕日をみて震災のとき施設に閉じ込められた高齢者を介護しながらふと外に出たら、満点の星空がきれいだったと言っていた。
今も高齢者のデイサービスで働くその方は、お年寄りたちが
「戦争も大地震もコロナも乗り越えたら私たちは無敵だ」
と笑うという。
ほんとにそうだろうな。
そのお年寄りたちの子供のころの日本はまだ貧しく、それに戦争が拍車をかけた。
その後も力強く生き延びてきた。
晩年に襲った千年に一度の津波を伴った大災害。
目に見えないウィルスの恐怖。
それらを全て乗り越えて笑う高齢者は本当に強いと思う。
でも、やはり
「一番つらいのは戦争だった」
という。
日本人の寿命が長くなったのは医療の進歩とともに明治から昭和の初期にかけて粗食で働いて頑丈な体を持っている今のお年寄りだからであって、ひ弱な若者はほぼ医療の力に頼ってただただ命を長らえられることになる。
と私たち当時の若者は言われた。
最後に筆者は、
「昔コロナが流行ったときみんなマスクをしていて、顔半分は化粧をしていなかったんだよといつか笑い話にする」
と書いていた。
まさしく、私も最近あまり口紅はつけていない。